東京理科大学、文部科学省のプロジェクトに採択
東京理科大学はこの度、文部科学省の「研究開発マネジメント人材に関する体制整備事業」において、体制強化機関として選ばれました。この事業は、研究開発において必要とされるマネジメント人材の育成や確保の重要性が高まる中、その役割を強化することを目的としています。
研究開発マネジメント人材の意義
リサーチ・アドミニストレーター(URA)などの研究開発マネジメント人材は、研究の深い理解と洞察を駆使し、大学などの組織運営に寄与する高度な専門家です。最近では、大学の研究能力を向上させるために、これらの人材の育成と確保がますます重要になっています。
東京理科大学は、これまでにもURA制度を導入し、教員と連携して、本学から生まれる科学技術の社会への貢献を促進する取り組みを行ってきました。今後はこの機能をさらに強化し、研究資金の獲得を促進して研究活動を高度化する方針です。
TUS SciTech構想の推進
大学の創立150周年を見据え、東京理科大学は昨年度に全学的視点から教育研究の発展を目指す「TUS SciTech構想」を策定しました。今年4月にはこの構想を推進するための組織「TUS SciTech共創推進本部」を設立しました。この本部は、中長期的な視点で大学の研究戦略を支えるための研究開発マネジメント人材の確保と育成に注力します。
優秀な人材確保に向けた施策
併せて、優れた研究開発マネジメント人材を若手も含めて確保するために、キャリアパスの明確化と柔軟性、また適切な評価に基づいた魅力的な待遇の実現を目指しています。これは、東京理科大学が研究開発マネジメント体制を強化する上で必要不可欠な取り組みです。
このような体制の整備により、東京理科大学は将来的な研究環境の充実を図り、研究の質を高めていくことを目指します。これからの研究活動において、同大学がどのように発展を遂げるのか、その動向に注目です。