三菱重工、パースに脱炭素事業拠点を設立し持続可能な未来へ

三菱重工、パースに脱炭素事業拠点を開設

三菱重工業が、オーストラリアのシドニーにあるMitsubishi Heavy Industries Australia（MHI-AUS）の新たな営業拠点として、西オーストラリア州のパースに「MHI-AUS パース支店」を設立しました。この拠点は、脱炭素に関する営業活動を行い、豪州市場での顧客ニーズに迅速に応えることを目的としています。

パースは西オーストラリア州の経済の中心であり、環境保全事業において重要な役割を担う都市です。ここでの活動は、同国のエネルギー政策や持続可能な社会の実現に向けた新しい事業機会を広げることを目指しています。要するに、三菱重工業はこの地域での事業展開を通じて、脱炭素化の加速を図りつつ、自社の戦略にも寄与しようとしているのです。

西オーストラリア州の経済背景

西オーストラリア州は、豊かな鉱物資源やエネルギー資源が豊富であり、特にパースはその中心的な拠点となっています。近年、州政府が推進する水素やアンモニア、さらにはCCUS（Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage）技術に対する法整備が加速しており、脱炭素関連のインフラ整備やプロジェクトが進展しています。この政策的な後押しは、三菱重工業にとっても新たなビジネスチャンスとなり得るのです。

ローカルパートナーとの協力

MHI-AUS パース支店の設立後、三菱重工業はローカルパートナーとの連携を強化し、顧客サービスの充実を図る方針です。地元企業と協働し、特有のニーズに応じたサービスを提供することで、さらに高まる脱炭素化の波に対してしっかりと対応していく計画です。

カーボンニュートラルに向けた取り組み

企業の持続可能な経営を求められる時代、三菱重工グループは2040年を目標にカーボンニュートラルを達成するため、エネルギー供給の面で脱炭素化を果たすという方針を掲げています。このパース支店の設立がそれを可能にする新たな一歩となるでしょう。微細な粒子である二酸化炭素を捕集・利用・貯蔵し、持続可能な社会に貢献するための戦略をより強化する意義があるのです。