江戸川区で実現!日本初のPHIUS認証住宅の全貌
江戸川区に本社を置く東商住建株式会社が手掛けた「江戸川パッシブハウス」が、米国パッシブハウス研究所(PHIUS)から正式に認証を取得しました。これにより、在来軸組工法を用いた住宅として、日本で初めてのPHIUS認証を得たことになります。さらに、大型木造パネル工法による施工としても、全国で初の快挙を達成しました。
この認証は、国際的に最も厳格な省エネ基準の一つであり、江戸川パッシブハウスは地域工務店が伝統的な工法と最新技術を融合させた、まさに“世界基準のエコハウス”として評価されています。昨今の環境意識の高まりに応え、温室効果ガスの削減や省エネ性能の向上に貢献する建物を目指しているという点でも重要です。
江戸川パッシブハウスの特長
江戸川パッシブハウスが持つ特徴をいくつか挙げてみましょう。
- - 在来軸組法と最新技術の融合:日本伝統の工法である在来軸組工法を用い、環境にも配慮した快適な住空間を実現しています。
- - 高断熱・高気密の施工:大型木造パネル工法によって、高い断熱性と気密性を実現。これにより、省エネ性能を大幅に向上させています。
- - 地域に最適化された設計:江戸川区の気候特性を生かし、快適な住環境を保ちながらエネルギー効率を最大限引き出す設計がなされています。
- - 自然材の活用:国産材や再生可能な自然素材を使用し、住まいだけでなく環境にも優しい製品を提供します。
これらの特長によって、江戸川パッシブハウスは省エネと快適性を両立させ、さらに将来的なCO2削減にも寄与しています。
PHIUS認証とは?
PHIUS認証の基準は、年間の暖房や冷房に必要なエネルギー需要が一定の基準値を下回ることや、気密性能がACH50=0.6以下であること、そして室内の温熱や湿度環境が快適であることなど、多岐にわたります。そのため、PHIUSは、地域ごとの気候に応じた合理的な評価基準を持ち、その厳格さからも高い評価を得ています。
環境への取り組みと未来展望
これまでの取り組みが評価され、東商住建は東京都が主催する「東京エコビルダーズアワード2024」でハイスタンダード賞も受賞しました。この賞は、環境性能に優れた建築物を実現する事業者を称えるものです。
2025年4月からの改正建築物省エネ法施行に合わせ、高性能住宅の必要性はますます高まっています。このような時代背景の中で、江戸川区におけるエコハウスの普及を推進し、持続可能な住まいづくりを目指すとともに、多様なニーズに応えた住宅提案を行っていくことが重要とされています。
まとめ
江戸川パッシブハウスは、今後の住宅業界の新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。地域に根ざした工務店として、脱炭素社会を実現するための高性能住宅の普及を目指し、江戸川区を中心に豊かで快適な生活を提供する住宅づくりを進めていくでしょう。このようなエコハウスの存在は、私たちの未来に希望をもたらしています。