YKK APが提供する100%リサイクルアルミ建材「Re・AL」の魅力と環境への貢献

新しいリサイクルアルミ建材「Re・AL」登場

YKK AP株式会社は、リサイクルアルミを100%使用した新しい建材「Re・AL」の受注を開始しました。これは、環境への配慮を重視する建築業界に向けた画期的な取り組みであり、持続可能な未来に貢献するアイテムとして注目されています。

「Re・AL」の特性と利点

「Re・AL」は、市中のリサイクル材と自社の製造過程で出た端材を基にした100%リサイクル製品です。特に特徴的なのは、製造時に新たな資源を使用せず、リサイクル金属を活用している点です。このような取り組みにより、環境価値の向上と製造時のCO₂排出量の大幅な削減が実現されています。

世界中で脱炭素社会を目指す動きが加速する中で、YKK APは低炭素建材の需要に応え、リサイクルアルミの使用比率を引き上げることを目指しています。2025年度に向けては、住宅用・ビル用商品のリサイクルアルミ使用比率が平均60%に達する見込みです。

環境負荷低減の実績

「Re・AL」は第三者機関の環境製品宣言「SuMPO EPD」を取得しており、既存の商品と比較して、原材料の調達から製造にかかるライフサイクル全体で約73%のCO₂排出を削減することが可能です。これは新地金を用いないことによる優れた特性であり、環境への影響を定量的に示すことができます。

2024年10月に竣工する「YKK AP30ビル」および「YKK AP技術館」では、すでにこのリサイクルアルミ製の窓やカーテンウォールが採用されています。また、2027年には三井不動産レジデンシャル株式会社の新築マンションにも「Re・AL」が使用される見込みです。

高品質の維持と製造技術

「Re・AL」の製造にあたっては、リサイクル材の品質を確保するため、厳選した材料が使用されています。特に、異物や異種金属を取り除く管理が徹底されており、新地金を使用した製品と同等の品質と機能を実現しています。

また、YKK APは自社の四国工場に専門のリサイクル炉を導入し、製造ロスの低減技術開発を進めています。これにより、リサイクル材料を用いながらも高い生産効率を実現し、本物の環境負荷低減に努めています。