MIRARTHエナジーソリューションズが青森中泊発電所を取得
MIRARTHエナジーソリューションズ株式会社(MES)は、青森県の「ミラースウィンドパワー青森中泊発電所」の取得を発表しました。この発電所は日本風力開発株式会社(JWD)が手掛け、2023年11月に稼働を開始したばかりです。MESの取得は、2024年12月の「ミラースウィンドパワー北海道乙部発電所」に続いて2件目となります。
青森県中泊町での取り組みは、地域に根ざした再生可能エネルギーの推進を目的としています。MESは、MIRARTHホールディングスグループ全体でシナジーを生かし、持続可能な社会の実現を目指しています。特に、再生可能エネルギーや不動産の可能性を探求するMIRARTHアセットマネジメント株式会社(MAM)がアセットマネジメント事業を担当し、金融商品化のスキームにより支援を行います。
脱炭素社会実現のための懇談会
今回の発表を受け、4月24日に中泊町役場で脱炭素社会を目指した懇談会が開催されました。この懇談会では、風力や太陽光などの再生可能エネルギーの利用拡大に関する意見交換が行われ、多様な視点から未来の可能性について議論されました。中泊町の濱舘町長は、発電所が地域にとって重要な存在となり、若者や子どもたちがこの土地で学び生きる未来を共に築いていく意志を表明しました。
中泊町の特性とゼロカーボンへの道
青森県中泊町は、肥沃な土壌を活かした米作りが盛んな中里地域と、津軽海峡で育つ「津軽海峡メバル」で知られる小泊地域からなります。こうした地域資源を活用して、2024年3月には地域エネルギー会社が設立され予定です。特に再生可能エネルギーの地産地消や資源循環に向けた施策が進められており、これにより「中泊町ゼロカーボンシティ宣言」も行われています。この取り組みは、脱炭素社会の推進に向けた官民連携を強化するものです。
MIRARTHグループのSDGsへの貢献
MIRARTHグループは、「サステナビリティ」を事業の根幹に据え、社会課題の解決とSDGs達成に向けた取り組みを行っています。特に不動産事業を担当する株式会社タカラレーベンにおいては、中央区立桜川公園の官民連携事業を推進し、各地で持続可能な地域づくりに取り組んでいます。また、2021年にはバイオマス発電事業や風力発電事業にも参入し、エネルギー事業の領域を拡大しています。
気候変動への具体的な施策としては、2030年度までに温室効果ガスを45%削減する目標を設定しており、2050年にはネットゼロを達成することを目指しています。これにより、MIRARTHグループとしての持続可能な社会実現に向けた取り組みが一層進むでしょう。
未来へのビジョン
MIRARTHホールディングスは、持株会社としての体制を整え、「サステナブルな環境をデザインする力で、人と地球の未来を幸せにする。」というパーパスを掲げています。この理念を基にして、地域と共生しながら持続可能な発展を推進していくことが重要です。未来の環境デザイン企業を目指しながら、地球のためにどう行動すべきかが、今まさに問われています。