玄海町データセンターの誕生
株式会社ハイレゾが2025年に佐賀県の玄海町に新たなデータセンターを開設しました。この施設は、2015年に廃校となった旧有徳小学校をリノベーションしたもので、地方創生と資源の有効活用を目指して設置されました。
データセンターの背景
少子化や過疎化の影響により、日本全体で多くの学校が廃校に追いやられています。文部科学省の統計によれば、2004年度から2023年度にかけて8,850校が廃校となりましたが、そのうちの約1,500校は未だ利活用が決まっていないとのことです。玄海町データセンターは、こうした休眠資産を活用し、建設コストを抑えつつ施設の改修を行うことで、地域経済の活性化に寄与することを目指しています。
廃校の利活用がもたらすメリット
今回のプロジェクトでは、廃校を改装することにより、従来の新規建設に比べて大幅なコスト削減が実現されました。これにより、高性能なGPUを充実させたデータセンターを競争力のある価格で提供することが可能になります。さらに、既存の建物を利用することで、環境にも配慮し持続可能な開発が進められています。
玄海町データセンターの概要
このデータセンターの床面積は約2,089㎡で、NVIDIA社の最新のGPU、RTX A4000を120台設置しており、高速な計算処理が求められるAI開発やビッグデータ分析に対応可能です。また、運営は株式会社ハイレゾが行っており、既に多くの業界での利用実績を誇っています。
GPUSOROBANサービス
「GPUSOROBAN」は、AIや機械学習に必要な大量のデータ処理を迅速に行うためのクラウドサービスです。特に、IT業界や大学の研究機関など、幅広い分野での利用が進んでおり、2,000件を超える導入実績を持っています。ハイレゾは、このサービスを通じて地方の経済を支える新たなインフラ作りに貢献しています。
今後の展望
ハイレゾは、2026年には香川県綾川町においても廃校を活用した新たなデータセンターを開設する計画です。このような取り組みを通して、地域資源を最大限に活かしつつ、AI技術の発展を支えていく方針です。
テクノロジーと地域の融合
ハイレゾは、テクノロジーと地域資源を組み合わせることで、日本のAIインフラを支え、持続可能な未来を築くために挑戦を続けています。彼らの取り組みは、AI分野での高い競争力を持つ「世界で一番安い国・日本」の実現を目指しており、地域創生への大きな一歩となるでしょう。
会社概要
- - 企業名: 株式会社ハイレゾ
- - 本店: 佐賀県東松浦郡玄海町諸浦106-1
- - 東京本社: 東京都新宿区市谷田町3-24-1
- - 代表者: 代表取締役志倉喜幸
- - 事業内容: GPU専用データセンターの運営、GPUクラウドサービスGPUSOROBANの提供
- - コーポレートサイト: 高レゾ公式サイト
- - GPUSOROBAN: GPUSOROBANサイト
今後の展開に注目です!