米国水産業の革新を目指すShinkei Systems Corp.
ヤマトホールディングス株式会社(ヤマトHD)は、米国の水産業に革新をもたらすべく、Shinkei Systems Corp.(シンケイ システムズコーポレーション)への出資を決定しました。この出資は「KURONEKO Innovation Fund 2号」を通じて行われ、Shinkeiの自動魚神経締めロボット「Poseidon」に注目が集まっています。
水産業が抱える課題
日本では魚の鮮度を保つための技術、特に神経締めが普及していますが、米国においてはこれが十分に浸透していないのが現状です。このため、流通過程で魚が傷み、多くが廃棄されるという深刻な問題が起きています。
Shinkei Systems Corp.の取り組み
Shinkeiは、米国の水産業を支えるスタートアップで、神経締めを自動化するロボット「Poseidon」を開発しました。このロボットは、漁獲した魚の鮮度を維持し、その美味しさを長く保つ技術です。自動化によって、漁師は効率的に鮮魚を管理できるようになります。
また、Shinkeiは漁師と連携し、魚の捕獲から加工、卸売りまでを一貫して手がける垂直統合型のビジネスモデルを採用しています。このモデルにより、単に技術提供にとどまらず、業務全体の効率化と食品廃棄のロス削減を同時に実現しようとしています。
業界における期待
Shinkeiの先進的なアプローチにより、生み出された高品質の魚は、すでに米国の一流レストランで提供されています。彼らの取り組みは、漁師の業務の簡素化や、食品廃棄物の削減に寄与することが期待されています。これは、鮮度が重要とされるレストラン業界にとって大きな利点です。
投資の背景
今回の出資について、KIF2号ではShinkeiの技術の優位性や事業成長の可能性、業界のビジネスモデル構築に対する姿勢が評価されました。ヤマトHDは、Shinkeiの技術や知見を活かし、新たな物流や価値を創造する一助となることを目指しています。
Shinkei Systems Corp.の概要
Shinkei Systems Corp.は2021年4月に設立され、アメリカ・カリフォルニアを本拠としています。CEOはSaif Kawahaja氏で、商業用魚加工技術の開発を通じて、水産事業の幅広いニーズに応えています。公式サイトはこちらです:
Shinkei Systems Corp.
米国の水産業における未来を切り拓くShinkei Systems Corp.の挑戦に、今後も注目が集まります。