積水化学、北海道の木造住宅市場に新たな風を吹き込む
積水化学工業株式会社の住宅カンパニーが、北海道における木造住宅の設計・施工を専門とする「株式会社アーキテックプランニング」の全株式を取得しました。取引は2026年1月1日付で行われ、これにより積水化学は北海道エリアでのさらなる業容拡大を図ることになります。
1. 取引の背景など
積水化学は、北海道での長年にわたる実績を活かし、鉄骨ユニット住宅「セキスイハイム」の提供を行ってきました。北海道エリアでの信頼性を築き上げてきた同社は、最近のライフスタイルや価値観の多様化とともに、顧客ニーズに応じた柔軟な住まいの提案を必要と感じていました。このような中、木造住宅の設計・施工で実績のあるアーキテックプランニングとのパートナーシップを結ぶことで、新たな価値を生み出す機会と考えました。
特にアーキテックプランニングは、北海道を中心に高性能とデザイン性が両立した木造注文住宅を手掛けており、札幌市や旭川市、苫小牧市といった地域での豊富な施工実績があります。このことから、両社の協力による新たな事業のシナジーが期待されています。
2. 取引の目的
積水化学の狙いは明確で、アーキテックプランニングとの提携を通じてもう3つの主な効果を実現することにあります。
(1)販売面での効果
両社の異なる建築工法を組み合わせて販売戦略を展開します。鉄骨ユニット工法と木造軸組工法を持つ2社のブランド力を生かし、柔軟な提案や販売体制を構築します。これにより、顧客の多様なニーズに応えることが可能となります。
(2)施工・輸送面での効果
両社の協力会社を利用し、施工時期の平準化と職人不足への対策を図るほか、効率的な輸送体制を築くことが期待されています。これにより、工事の流動性を高めることができ、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
(3)仕入面での効果
積水化学の大規模な購買力とアーキテックプランニングの地域ネットワークを統合することで、住宅設備などの一括仕入れを実現します。これによりコストダウン及び安定した供給体制の構築が見込まれます。
3. アーキテックプランニングの概要
今回の全株式取得により、積水化学は北海道市場でのプレゼンスをさらに強化する予定です。アーキテックプランニングは、2003年に設立され、北海道札幌市に本社を構え、木造注文住宅の設計と施工を中心に事業を展開しています。2025年3月期の売上高は73億円となっており、現在76名のスタッフが従事しています。北海道内に4つの事業所を持ち、地域に密着したサービスを提供しています。
今後も積水化学は、社会的課題の解決と事業成長を両立させた成長投資を続け、地域密着のビジネスモデルをさらに発展させていくことでしょう。北海道の木造住宅市場に新たな動きが期待されています。