新型外装スキャナー
2025-06-19 11:18:17

双日、中古車の瑕疵を判別する新型外装スキャナー発表

中古車の瑕疵を見逃さない!双日が発表した外装スキャナー



双日株式会社は、先日自動車業界に革命をもたらす新たな外装スキャナーを発表しました。このスキャナーは、株式会社Preferred Networksとの共同開発によるもので、車両の外装全体の瑕疵を高精度で検出する機能を備えています。具体的には、傷やへこみ、さび、再塗装跡などを視覚化し、モニター上に表示するといった技術が搭載されています。

ドライブスルー型スキャナーの概要



この外装スキャナーは、ドライブスルー型の設計で、幅5メートル、高さ3.6メートル、奥行き1.2メートルのゲート状になっており、既存の検査レーンに簡単に後付けできるのが特徴です。スキャン時間は約30秒と短く、特に難解な白やシルバー、グレー車両の再塗装跡の可視化に優れています。

2025年秋にも、JU岐阜羽島オートオークションにおける実証プロジェクトが始まり、2026年春にはサービスが提供される予定です。このプロジェクトを通じて、中古車市場の透明性が大きく向上すると期待されます。

中古車市場の透明性向上



中古車の販売には、一般社団法人自動車公正取引協議会の「自動車公正競争規約」が適用され、修復歴の有無が求められます。しかし、従来の検査は目視によるため、精度や人的リソースにおいて課題がありました。このスキャナーはAI技術を駆使しており、瑕疵の検出精度を向上させることができます。

今後、実証を通じて集まった教師データを基にAIを学習させ、瑕疵の自動検出機能の充実を図ることが目標です。また、さらなる検査の自動化も視野に入れています。

ボッシュによる事故歴可視化



さらに、双日はボッシュ社が開発した「Bosch Car History Report」を日本国内で取り扱うことを発表しました。このサービスは、車両の事故歴をデータとして可視化し、信頼性の高い情報を提供するものです。2025年10月にはJU岐阜羽島での提供が開始される予定で、新たなサービスメニューとしてオークション参加企業向けに発表される見込みです。

ボッシュの技術を活用することで、事故歴や衝突履歴の診断レポートを提供し、安全性を高めることが期待されます。ボッシュのデータは日本の警察や裁判所でも利用されるなど、信頼性が高いため、顧客からの信頼も得られるでしょう。

双日のデジタル戦略



双日は今回のシステムを通じて、国内外での自動車関連事業の拡大を目指しています。中期経営計画2026では、「Digital in All」を基本方針として掲げ、デジタル技術を活用した価値創出を進めています。この新しい中古車診断サービスは、その一環として、流通における透明性向上に寄与することを目的としています。

今後の展開に注目が集まる中、双日の新型外装スキャナーとBCNHが導入されることで、中古車市場のあり方が変わるかもしれません。無事故、無修復の車両を選ぶための新たな手段として、多くのユーザーに支持されることを期待しましょう。


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