AI内製化の現実
2026-08-31 11:57:11

企業のAI内製化に見る危機感とその課題とは

企業のAI内製化に見る危機感とその課題とは



株式会社TWOSTONE&Sonsが、従業員300名以上の企業を対象に行ったAI内製化に関する実態調査の結果、企業が抱えている現状の「限界」が明らかになりました。この調査は、経営層やAI/DX推進責任者111名を対象に、AIの実装や利用状況、そして競合他社との比較における危機感について探るものです。

調査概要


調査は2026年8月10日から8月12日まで行われ、有効回答数は111件でした。結果として、94.6%が競合他社や業界全体の動きと比べてAI活用に対する危機感を感じており、その内容は「競合他社にAI活用で後れを取ること」が69.5%で最も高い比率を示しています。この数字は、企業がAIの導入や活用に大きなプレッシャーを感じていることを示しています。

社内主導のAIプロジェクトとその停滞


調査の中で、91.9%の回答者が社内主導のAIプロジェクトが期待通りに進まない、または停滞・頓挫した経験があると答えています。具体的には、57.7%の方が「AI活用の目的・テーマを決める段階」で特に行き詰まりやすいとのこと。この段階でのつまずきは、プロジェクトの全体に影響を及ぼし、結果として企業にとって必要なAIソリューションの導入が遅れる要因となっています。

AI活用の成功のカギとなる要素


調査では、AI活用において重要と感じた要素として「AI活用の戦略・構想の設計」が58.6%で最も多く、次いで「実装・開発を担う人材の確保」が45.9%、そして「戦略・構想を実装計画に落とし込むこと」が43.2%という結果が出ています。つまり、企業がAIを効果的に活用するには、単に技術やツールの選定だけではなく、戦略的な設計が求められることが分かります。

必要な人材と体制の不足


多くの企業が「自社の人材・体制だけでは難しい」と感じている中で、特にその理由として挙げられたのは「経営・事業・業務とAI技術の両方を理解できる人材がいない」というもので、これが53.6%の企業で共通する課題となっています。このことは、AIとビジネスの交差点に立つ専門家が求められている状況を示しています。

まとめ


この調査から明らかなように、AIの内製化には見えない障壁が多く存在し、企業は単に技術力を強化するだけでなく、組織全体としての戦略的アプローチが不可欠です。また、停滞や頓挫の背景には、戦略を描く力や経営課題との接続が鍵となるため、これを外部の専門家やリソースと密接に結びつけながら進めなければなりません。

新しい時代のビジネスにおいて、AIの実装は一つの選択肢ではなく、必然の流れとして受け入れられるべきものです。企業がこの流れに乗るためには、適切な戦略、能力、そして人材の確保が求められ続けるでしょう。


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