大鵬薬品が次世代CRMを導入
大鵬薬品工業がVeeva Japanの提供する次世代CRM「Veeva Vault CRM」を採用したことが発表されました。これは、医療業界におけるデジタル化が進む中で、顧客とのコミュニケーションをより効果的に行うための戦略の一環です。新しいプラットフォームを通じて、医療関係者とのエンゲージメントを高め、最適な情報提供を実現します。
企業理念に基づいた取り組み
大鵬薬品医薬本部長の杉野亮氏は、「私たちは人びとの健康を高め満ち足りた笑顔あふれる社会づくりに貢献します」という企業理念のもと、革新的な治療薬の創出に日々取り組んでいると強調しました。特に近年では、医療関係者による情報収集のデジタル化が進んでいるため、「TAIHOオムニチャネルビジョン2027」を策定し、医療関係者のニーズに応えるための情報提供活動を推進しています。そのビジョンの実現に向けて、Veeva Vault CRMが最適なプラットフォームと位置づけられたのです。
接続性の向上とAIの活用
杉野氏はVeevaを選定した理由について、「部門やチャネル間のデータ連携を可能にするVeevaの理念に共感し、製薬業界に精通した専門チームからの支援体制も信頼できる」と述べています。さらに、AI技術を活用した製品の進化にも期待を寄せており、統合されたデータを活用することで、リアルタイムかつシームレスに情報を提供し、医療関係者に新たな価値を届けることを目指しています。
Veevaの展望
Veeva Japanのゼネラルマネージャー、千葉弘崇氏は、大鵬薬品のビジネス変革を支援できることを光栄に思っているとコメントしています。今後も両社のパートナーシップがさらに発展していくことに期待が集まっています。
Vault CRMの特徴
Vault CRMは、15年以上にわたるライフサイエンス業界の知見に基づき設計されており、営業、マーケティング、メディカルの各チームを効果的に結びつける「Vault CRM Suite」の一部です。特に、Veeva AIによる各種エージェントが現場の生産性を向上させ、顧客中心のモデルを洗練させていくことが可能になります。
大鵬薬品がVeeva Vault CRMを導入することにより、今後さらなる業界の革新を見込むことができるでしょう。デジタル化が進む医療分野において、次世代CRMの導入がどのように変化をもたらすのか、注目が集まります。将来的な展開に期待が高まる一方で、業界のニーズにどれだけ柔軟に対応できるのかが問われることになります。この取り組みが医療関係者のリーチを広げ、より良いサービス提供へとつながることを期待したいですね。