社員の自己理解を深める『キモチプラス』の導入とその効果検証
株式会社オープンアップウィズは、特例子会社として障害のある社員が多く在籍しています。2025年には従業員数を1,000人規模に拡大する計画の中、社員の自己管理能力向上を図るため、セルフケアツール『キモチプラス』の導入実証実験を開始しました。
導入の背景と課題
現在、オープンアップウィズには386名の社員が在籍しています。そのうち、精神障害者が160名、知的障害者が130名、身体障害者が17名です。こうした多様な背景を持つ企業で、社員の活躍を促進するためには、専門のカウンセラーによる支援が必要とされています。定期的な面談や必要時の臨時面談を通じて、社員が抱えるさまざまな悩みを軽減する取り組みが行われています。
『キモチプラス』は、社員が始業時にその日の気分や睡眠時間を入力することで、日々の体調やメンタル状態をグラフ化し、分析できるツールです。この可視化によって、社員は自分の心身の状態を理解しやすくなり、適切な行動を促す情報が得られます。これにより、早期のセルフケアへの取り組みが可能になり、健康管理が行いやすくなります。
実証実験の概要
実証実験は、オープンアップウィズの四ツ谷サテライトで勤務する社員を対象に進められています。定期面談の時間をはじめ、遅刻や早退、休憩の回数といった勤怠データに加え、社員からのヒアリングを通じて心の変化や業務の正確性、処理速度を測定します。これにより、『キモチプラス』の導入がどのような効果をもたらすかを多角的に検証する予定です。
もし効果が認められれば、全社的な導入も視野に入れており、社員一人ひとりの活躍を支える環境作りを進めていく方針です。今後も、このツールを通じて社員が安心して働ける職場を実現するための努力を続けていきます。
『キモチプラス』について
『キモチプラス』は、働く社員の自己理解を支援し、仕事における能力を最大限に引き出すためのサービスです。10,000人以上の当事者データを活用し、仕事上の悩みや解決方法、企業でのマネジメント事例が網羅されています。この豊富な情報をもとに、社員は自身に適した働き方を見つけやすくなり、企業側は各人に合ったサポートを行いやすくなるのです。より良い職場環境を実現するために、オープンアップウィズは今後も新たな取り組みを進めていくことでしょう。
オープンアップウィズのように、多様性を尊重し、全社員が活躍できる環境を整えることは、今後の企業文化に重要な役割を果たすことになるでしょう。私たちもその動きに注目し、応援していきたいと思います。