環境への一歩を踏み出そう!
2024年12月12日、佐賀市立中川副小学校で注目すべきアップサイクルの授業が開催されました。この授業は、NPO法人唐津Farm&Foodが7、8歳の児童に向けて実施し、佐賀県が推進する「プラスマLIFEさが」の一環として進められました。
子どもたちの自主性が生んだ「カラフルサイクルプロジェクト」
この授業では、児童たちが自ら立ち上げた「カラフルサイクルプロジェクト」と密に連携。彼らは、特に生物多様性をテーマに、日常生活で捨てられるペットボトルのキャップを使ってオリジナルキーホルダーを作成しました。用意されたのは、Precious Plastic(プレシャスプラスチック)の射出成形機です。その機械を使って実際にプラスチックを再利用する体験を通じ、彼らは環境問題に対する理解を深めました。
アップサイクルという経験が価値を生む
授業では、ペットボトルキャップを粉砕し、加熱して形を作る工程が行われました。児童たちは、自分たちが手にした“ゴミ”がどうやって価値のあるアイテムに変わるのか、その過程に目を丸くしながら興味津々で取り組んでいました。「キャップがこんなにきれいな形になるなんて驚き!」という声も。授業を通じて彼らは、プラスチックの資源循環についての理解を深めることができました。
深刻な海洋プラスチック問題
また、授業では北西九州の海洋プラスチックの現状に関する説明も行われました。特に対馬では、海外から流れ着く大量の漂着ゴミが問題視されており、清掃活動が追いつかない現実が語られました。この授業を通して子どもたちは、環境保護に取り組むための“根本的な解決策”を考える機会も与えられました。具体的には、使い捨てプラスチックの削減や、プラスチックの資源循環の重要性を理解すること、さらには森や川、海のつながりを認識し、流域全体でゴミを出さない仕組みを作ることが必要です。
未来を願うデジタル波絵馬
授業の締めくくりには、児童たちが未来へ向けた願いや思いを表現する「デジタル波絵馬」を作成しました。彼らのクリエイティブな発想と行動力が集結した作品が多数生まれ、参加した子どもたちの情熱が伝わってきました。
唐津Farm&Foodの取組み
今回の授業を推進した唐津Farm&Foodは、佐賀県唐津市横枕地区で「自然共生サイト(OECM)」の管理を行い、生物多様性の保全や環境教育に力を入れています。彼らは、プラスチックのアップサイクルを通じた地域課題への取り組みや、SDGsを絡めたワークショップなども実施しており、多くの子どもたちに環境に目を向けさせる機会を提供しています。
公式サイトやSNSでも情報発信を行っているので、興味がある方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
このような活動を通じて、子どもたちが環境についてどのように考え、行動していくかが期待されます。未来は私たちの手の中にあるのです。