卵殻活用の新提案
2025-12-09 11:06:29

ケンコーマヨネーズの卵殻活用が生み出す新たな価値とサステナビリティ

ケンコーマヨネーズが提案するサステナブルな未来



ケンコーマヨネーズ株式会社は、東京都杉並区に本社を構える食品メーカーで、持続可能な社会を目指し、環境に優しい取組みを進めています。企業理念として掲げる「心身と環境」「食を通じて世の中に貢献する」を実践するために、同社は主要商品であるマヨネーズやタマゴ製品の生産過程で出る卵殻を有効活用する取り組みを始めました。卵殻は通常廃棄されてしまうものですが、同社はこれを「箸」「鉢」「トレー」として再生し、新たな価値を築くことに成功しました。

卵殻を活用した箸



まずは、卵殻から作られた箸の紹介です。ケンコーマヨネーズでは、卵殻に含まれる天然の抗菌作用を活かし、食に関連するツールとしての活用を模索してきました。約1年にわたる試作の末、自社工場で発生する卵殻を炭化させ、樹脂と混ぜ合わせてペレット状にし、最終的に箸として成形。これにより、従来の100%合成樹脂製品に比べて、CO2排出の削減を実現しています。箸は現在、社内食堂での使用が中心ですが、今後は利用の幅を広げる計画です。

エコ鉢での CSR 活動



続いて紹介したいのは、卵殻を利用したエコ鉢です。この取り組みは廃棄物の削減だけでなく、従業員が参加できるCSR活動ともなりました。希望する従業員には、卵殻配合の鉢と野菜栽培キットが配布され、ラディッシュやサニーレタス、サラダ小松菜などを育てることができます。社内ではすでに100名以上の従業員が、この環境に対する意識を高める活動に参加しており、これにより廃棄物の削減に貢献しています。また、卵殻の焼成後、本来のグレー色を活かしたデザインにもこだわりが見られます。

トレーの新しい活用法



最後に、卵殻を使って作られたトレーについてです。廃棄物となる卵殻の処理には特有の匂いや膜の問題がありますが、ケンコーマヨネーズでは特殊な技術を用いて熱処理し、これらの課題を克服しました。さらに卵殻をアルカリ処理することで、抗菌作用も加えることに成功しました。このトレーは使いやすさを考慮し、サイズや重さに配慮して設計されています。企業ロゴもワンポイントとして施されたオリジナルのデザインで、今後は展示会や食育活動でも活用予定です。

継続的な取り組み



ケンコーマヨネーズは、今後も地球環境に配慮した商品開発を進め、持続可能な社会の実現に貢献していく考えです。このような取り組みは、単なるビジネスの枠を超え、次世代に受け継がれるべき重要な価値を提供しています。私たちも、彼らの活動を応援し、少しずつでも環境に優しい選択をしていくことが必要です。これからの動きに注目していきましょう。


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