ヤマシタの新たな挑戦
2025-07-11 11:56:43

ヤマシタが「Dify」を活用し介護業務の効率化を実現へ

ヤマシタが「Dify」を活用し介護業務の効率化を実現へ



介護用品や福祉用具のレンタルを手がける株式会社ヤマシタ(本社:静岡県島田市)が、新たな取り組みとしてノーコード開発プラットフォーム「Dify」を導入し、営業業務の改善に挑戦しています。この技術を駆使したAIチャットボット「ヤマシタAI段取りコーチ」を開発、運用を開始しました。

導入の背景


介護業界では、深刻な人手不足や多様化する顧客ニーズ、業務の属人化といった課題が山積しています。ヤマシタは「業務改善のヒントは現場にある」という考え方の基、営業や事務、工場で活躍する社員たちが自らアプリを開発するローコード/ノーコードの取り組みを推進しています。しかし、生成AIの進化が急速に進む現在、柔軟かつ拡張性のある開発環境の必要性が高まっています。

この背景を受けて、ヤマシタはオープンソースのプラットフォーム「Dify」に注目しました。直感的なユーザーインターフェースと外部ツールとの連携のしやすさが魅力で、業務の効率化に大きく寄与することが期待されています。

Difyとは?


Difyは、米国のLangGenius社が開発したノーコードプラットフォームであり、専門的な知識なくても職場に最適化したAIアプリを自ら開発・運用できます。業務フローへの組み込みや社内ツールとの連携も簡単で、オートメーションとの統合も可能です。これにより、営業社員が現場のニーズに基づいたツールを迅速に取り入れることができるようになります。

「ヤマシタAI段取りコーチ」の導入


Difyを基に開発された「ヤマシタAI段取りコーチ」は、営業社員の業務スケジュールの設計や振り返りを助けるAIチャットボットです。営業社員は、介護用品の選定から納品、アフターサービスまで多岐にわたる業務を担っており、効率的な業務進行には「段取り力」が不可欠です。この段取り力を養成するために、事前準備や振り返りが重要ですが、実際の時間確保には多くの課題がありました。

この新しいAIコーチは、従来の育成プログラムでの面談に代わって、週2回のAIとの対話を通じて振り返りを行い、育成対象者の業務効率を約60%向上させています。また、AIコーチが持つ学習データは社内の成功事例を基にしており、育成者のスキルの差異を解消する助けにもなっています。

今後の展望


ヤマシタはこの営業支援チャットボットだけでなく、AI関連の開発を広げる計画です。社内のナレッジをAIトレーナーを通じて整備するとともに、非IT部門の社員を対象にローコードとノーコードのスキルを向上させ、現場からの自律的な業務改革を促進する「現場起点のDX」を加速させるつもりです。

株式会社ヤマシタについて


1963年に設立されて以来、ヤマシタは「正しく生きる、豊かに生きる」を企業理念に掲げ、リネンサプライや介護用品のレンタル・販売で業界のリーダー的存在になっています。2030年に850億円の売上を目标にし、DXを通じて新たな成長を目指しています。現場のニーズを迅速に反映できる体制を整え、顧客体験の向上を追求しています。これからのヤマシタの動きに注目です。


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