最近の若者が抱える「風呂キャンセル界隈」とは何か?
最近、SNS上で次第に浸透している「風呂キャンセル界隈」という新しい言葉があります。この言葉は、特に理由なく入浴をしない日々を指すものですが、時代の移り変わりを反映していると言えるでしょう。株式会社アスマークが2025年に実施したアンケート調査によると、20代から30代の若者の間で、この風潮がいかに広がっているのかが浮き彫りになっています。
風呂キャンセル界隈の広がり
調査の結果、若者の多くが「今日は風呂キャンして早く寝たい」といった感情を持つことが明らかになりました。入浴をスキップすることは、仕事や学業のストレスからくる疲労感の現れとも言えます。しかし一方で、同年代の中にはサウナブームが続いており、「ととのう」といった言葉を用いる人々も多く見受けられます。入浴を省略する傾向とサウナを積極的に利用する動きが同時進行であるというこの対比は、実に興味深いものです。若者のライフスタイルは多様で、入浴とサウナ利用に対するアプローチが異なっていることが浮き彫りになりました。
調査結果の要点
入浴しない理由
受けたアンケートの中で、入浴しない理由については「めんどくさい」と「疲れて入浴する気力がない」という意見が多く挙げられました。特に女性は4割以上が「めんどくさい」と回答し、男性よりも差が大きいことが特徴的でした。また、入浴しないがサウナに行く層は、入浴しない理由としては「めんどうだから」と感じる割合が少ない傾向が見て取れました。
入浴しなかった際の行動
入浴しなかった場合の行動については、約3割が「翌日に入浴する」と答えたのに対し、入浴もしない層では「何もしない」と答えた人が多かったです。特に、入浴しないもサウナに行かない層では、この傾向が顕著で、「何もしない」と答える男性も多く、5割に達するという結果が出ました。
入浴しなかった際に気になる部分
入浴しなかった場合に気になる部位については、「汚れ」や「べたつき」を気にする傾向が見られましたが、飯ぐ女性が気にする部位には「頭」が多く挙げられました。対照的に、入浴もしないしサウナにも行かない男性は、全く気になる部位がないという回答が多かったのです。
風呂キャンセル界隈の定義
「風呂キャンセル界隈」という言葉を自身が使ったことがあるかという問いに対し、特に理由なく2~3日の入浴をしないと考える人が多いという結果が出ました。入浴の有無で分けると、入浴しないがサウナに行く層では、外出や汗をかかないことが理由で入浴しないとの回答が多く、全体と比べて15ポイントも差が開きました。逆に、入浴もしないしサウナも行かない層においては、「特に理由がなく入浴しない」という回答は4割以上にのぼりました。
まとめ
近年の入浴事情やサウナ人気の背景には、若者のライフスタイルの変化があります。「風呂キャンセル界隈」という新たな言葉が示すように、入浴をおろそかにする若者の姿がありつつも、サウナというもう一つの選択肢が存在することも忘れてはなりません。これからの若者がどのようにお風呂を取り入れていくのか、今後の動向を見守りたいと思います。