40代以上のミドルシニア世代、マッチングアプリ未経験の実態とは
最近、株式会社オーケーウェブが実施した調査によると、40代以上のミドルシニア層の約7割がマッチングアプリを利用したことがないという結果が出ました。特に注目すべきは、53.4%もの人々が「自然な出会いを待つ」と回答している点です。
この調査は、同社のQ&Aコミュニティ『OKWAVE』の40代以上の会員を対象に行われ、ネットでの出会いに対する抵抗や理想の出会い方について探りました。これによって、現代のネット社会における出会いのあり方を、特にミドルシニア世代に焦点を当てて考えるきっかけとなりました。
出会いに対する不安と抵抗
調査によれば、マッチングアプリ未経験者の中で、最も多く見られる理由は「ネットでの出会いに抵抗がある」(23.5%)というものでした。また、「サービスの安全面に不安がある」(20.8%)という意見も相次ぎ、こうした心理的なハードルが利用を妨げています。出会い系サイトの過去のイメージが強く、特にこの世代にとっては、ネット上での出会いに対して根本的な不安を抱いているようです。
他にも「料金が高い」(19.5%)や「自分に合うサービスが分からない」(14.8%)、さらには「周囲に知られるのが恥ずかしい」(5.4%)といった理由も挙げられ、興味はあるのに踏み出せないミドルシニア層の姿が浮き彫りになっています。
自然な出会いを求める傾向
最も多くの人が選んだ出会い方は「自然な出会いを待つ」(53.4%)でした。日常の中での偶然や、友人・知人の紹介を通じて出会いを求める傾向が強いことがわかります。他には「趣味や習い事を通じて」(31.1%)や「友人や知人の紹介」(23.6%)が支持されました。しかし、こうした方法は偶然の要素を必要とするため、出会いのチャンスが限られているという現実もあります。
また、特に印象的なのは「急がず、期限を決めない」出会いを希望する人が65.5%に達したことです。この世代は、若い世代のように早く結果を出すことを求めるのではなく、じっくりと関係を育てたいと考えているため、時間をかけることを重要視しています。
価値観を尊重する関係を求めて
さらに尋ねられた「理想的な大人の出会い」についての自由回答には、「お互いの価値観や人生経験を尊重し合えること」や「自然に信頼を築ける交流」が求められる傾向がありました。恋愛や結婚に限らず、人生を共に楽しめる仲間を見つけたいという思いも非常に強いようです。
実際に寄せられた意見には、「落ち着いた交流を重視する」、「趣味を通じて楽しく時間を過ごせる人が良い」、「昔からのごく普通の出会いが一番良い」といった声があり、彼らが求めるのは、単なる異性としての出会いではなく、価値観を認め合い、自分自身でいられる関係なのです。
まとめ
40代以上のミドルシニア世代は、マッチングアプリの利用を避けつつも、出会いを求める姿勢を持っています。自然な出会いを重視している彼らの本音を理解することで、今後の出会いの場やサービスがどのように進化していくべきか示唆を与えるものとなるでしょう。安全面や心理的なハードルを乗り越え、彼らにとっての理想の出会いが実現することを期待したいですね。