月島食品が『クリアエール菜種油』で栄誉の受賞
東京・江戸川区に本社を置く月島食品工業株式会社が、その名も「クリアエール菜種油」で、日本食糧新聞社の第38回新技術・食品開発賞を受賞しました。この賞は、優れた新技術や食品素材の開発を推進する意義を持つものです。月島食品の代表取締役社長、管野清幸氏自らが贈呈式に登壇し、その栄光を讃えました。
クリアエール菜種油の魅力
「クリアエール菜種油」はFRI製法(Flavor Release Improver製法)を用いて製造されており、その特徴はなんと言っても素材本来の美味しさを引き出す点です。この油を使うことで、様々な食品に風味を加えることができ、また減塩にも寄与します。具体的には、トマトソースやフルーツソースのフレッシュ感を引き立て、香りや味を際立たせる機能を持っています。
特に、唐辛子やわさびの辛味、バターや生クリームの風味を増強し、調味料においては塩味が強化されます。このため、減塩製品の開発においても大いに役立ち、経済的なコストダウンにも貢献するというのが大きな魅力です。
長く続く風味の秘訣
さらに興味深いのは、油の劣化を抑え、不快な臭気成分を少なくすることです。従来のなたね油よりも風味の劣化が遅く、長期間にわたって食品の美味しさを保つことができます。この点は特に、レトルト食品や飲料において重要です。
例えば、大豆ハンバーグやフライなどでは、油っぽさや臭みを低減し、より食べやすい製品に仕上げることが可能です。また、光に対する風味の劣化を抑制する機能も備えています。
FRI製法がもたらす革新
そもそもFRI製法とは、油脂の精製工程を見直すことで従来の問題点を改善し、よりスッキリとした質感の食用油を生み出す技術です。一般的に油脂には油性感物質が含まれており、これが風味をマスキングすることがあるのですが、FRI製法ではこの成分を減少させているため、食品本来の味を引き出すことができます。この新技術は、月島食品の社内の製品開発や顧客の商品開発でも生かされ、多くの食品に革新的な風味を提供しています。
お問い合わせと今後の展望
月島食品工業は、この受賞を契機にさらに多くの食品メーカーとの連携を強化し、新たな技術開発へと邁進することでしょう。クリアエール菜種油に関するサンプル請求やお問い合わせは、同社の公式サイト(
月島食品工業)で受け付けています。
製品の詳細については、以下のような基本情報があります:
- - 名称:食用なたね油
- - 入目・荷姿:16kg缶
- - 保存方法:直射日光を避け涼しい所で保存
- - 賞味期限:製造後180日
この度の受賞は、月島食品工業の技術力を証明する大きな一歩であり、これからの食品業界においても多くの可能性を秘めています。彼らの取り組みから目が離せません。