ベッセルホテルが自動化SaaS「コンプル」を導入
株式会社ベッセルホテル開発が、業務催促の自動化を実現するSaaS「コンプル」を導入しました。この導入は、ホテル業務における支配人や副支配人への催促業務を根本から変革する試みです。
導入の背景
これまでホテルの運営本部からの依頼への対応は支配人や副支配人が100%行う必要があり、効率的とは言えませんでした。リマインドや業務依頼は主にメールや電話で行われ、進捗はスプレッドシートで管理されていたのです。このため、本部と現場双方にとって、手間がかかり、通常業務が圧迫されてしまうことが課題でした。
具体的には、全依頼の約2割に対応するための手続きが不要な手間を生み出し、忙しい支配人たちは必要な情報を見逃しがちでした。このような問題を解決するために「コンプル」の導入が決定しました。
導入の決め手
SaaSを利用するのはベッセルホテルにとって初体験でしたが、実際はハードルが低く、スムーズに導入を進めることができました。支配人や副支配人側での新しいアプリケーションのインストールが不要で、すぐに使用を開始できる点が特に評価されていました。また、本部側の操作も非常にシンプルで直感的だったことが大きな要因となりました。
導入後の効果
「コンプル」の導入後、期限内のタスク完了率は従来の80%から90%に向上しました。これにより、手動で行っていた催促業務の手間が大幅に削減され、タスクの管理がよりスムーズになりました。
さらに、初月には40件、現在は月に90件もの依頼がコンプルを通じて行われているとのこと。多忙な現場でも自動でリマインドが行われるため、タスクの期限内完了が定着し、業務の効率化が図られています。また、支配人たちへの催促連絡が不要になったことで、心理的負担も大幅に軽減されました。
支配人の声
導入された「コンプル」に対し、支配人からは「使用に困ることもなく、スムーズに普及している」とのコメントが寄せられています。タスクが期限内に完了するようになり、業務効率が飛躍的に向上したことへの感謝の意が示されています。
コンプルの特徴
1. 依頼からリマインドまで全自動
依頼をクリックするだけで完了し、あとは自動的にリマインドが行われます。最適なタイミングでリマインドが送信される仕組みは効果的です。
2. 組織力学を活用したリマインド
未対応のスタッフに対して、上司や同僚と連携を取りながらのリマインドが自動で行われ、動きがない場合も圧力をかける仕組みです。
3. 自動的なタスク化
依頼が自動でタスク化され、一覧で表示されるため、コミュニケーションツールで探す手間が不要になります。これによりスタッフのストレスを軽減することができます。
まとめ
ベッセルホテルが導入した「コンプル」は、業務の煩雑さを解消し、業務効率を向上させる大きな手助けとなっています。今後の業務改革に向けて大きな期待が寄せられています。