台北科技大学、半導体人材育成プログラムの新設
台湾の国立台北科技大学で、2030年に1兆ドル市場に達することが予想される半導体産業に向けた新たな取り組みが始まります。2025年秋に設立される「半導体プロセスおよび装置学士プログラム」は、特に優秀な日本人学生を積極的に募集しています。このプログラムでは、世界的な半導体メーカーと連携し、留学時に実践的な技術や知識を身に付けるチャンスを提供します。
半導体産業の人材不足を解消
現在、台湾における半導体産業は急速に発展し、その一方で深刻な人材不足という課題に直面しています。企業が必要とする技術者の数は倍増している中、応募者数は限られているため、企業にとっては非常に競争が激しい状況です。国立台北科技大学はこの問題を解決するために、新設されたプログラムを通じて優秀な人材を育成することを目指しています。
独自のカリキュラムと産学連携
このプログラムの特徴は、台湾のリーディング企業と密接な産学連携を築いている点です。学生は、在学中に実際の企業でのインターンシップや実習を通じて、半導体の基礎から最新技術までを学ぶことができます。また、指導には企業の部長や専門の講師が関与し、現場の実際の技術や知識を学ぶことで、実践力のある人材を育成します。
経済的負担を軽減する奨学金制度
さらに、このプログラムでは充実した奨学金制度を用意しています。学生は優秀な成績をおさめれば、学費全額の免除や月額10,000元の給付金を受け取ることが可能です。経済的な負担を軽減し、安心して学業に専念できる環境を整えています。1年次に関しては、学業成績に基づく評価で、最大で75%の学費免除が適用されるため、誰でも応募しやすい条件となっています。
ゼロ障壁での入学を支援
さらに、言語面や専門知識に不安を抱える学生のために、入学前に12週間の無料予備課程が提供されます。この課程では台湾華語の基礎や、半導体関連の専門用語を習得することができ、学生はスムーズに大学生活を始められます。また、専任の日本語スタッフが在籍し、学業から生活まで幅広いサポートを行うため、不安を軽減できます。
国際的な学習環境での交流
台北科技大学では、欧米に留学しなくても国際的な視野を得られるような学習環境が整っています。日本人学生と台湾人学生が共に学び、さまざまな文化に触れることで、異文化コミュニケーション能力も高まります。
求人情報と就職支援
プログラムを修了した学生には、台北科技大学の学位に加えて、提携企業からも認定証が授与され、優秀者には就職の優先権が与えられます。台湾の半導体企業における実務経験を積むことができるため、将来的な就職に大きなアドバンテージを持つことができます。
進学相談会と説明会の開催
出願受付は現在行われており、第一期と第二期で合計40名を募集しています。将来的に半導体産業でのキャリアを目指す方は、ぜひこのチャンスを活かしてみてください。プログラムの詳細や入学に関する情報は、オンライン説明会や進学相談会で直接教員から聞くことができます。ぜひ参加して、国際的なキャリアの第一歩を踏み出しましょう。