宿泊業界を支える新冷凍食品サービス「Grino」が資金調達開始

冷凍食品サービス「Grino」とは

訪日観光客の急増に伴い、日本の宿泊および飲食業界は大きな変革を迫られています。そんな中、Red Yellow And Green株式会社は新たなサービス「Grino」を立ち上げ、資金調達を行うことを発表しました。冷凍食品の進化した形として期待される「Grino」は、特にインバウンド市場に向けて設計されており、業界の新たなスタンダードを目指しています。

日本の観光市場の現状

2024年には訪日外国人観光客数が3,600万人を超えると予想されており、日本の観光市場は急激な回復を見せていますが、宿泊・飲食業界は深刻な人手不足に直面しています。特に、特定の宗教や文化的背景から多様な食事に対応するのが難しくなっている現状は、非常に厳しいものです。技能を持つ調理者の確保が難しく、調理現場には大きな負担がかかっています。

Grinoの魅力と特徴

「Grino」は、こうした課題をクリアにし、宿泊・飲食業者がより多様な食文化に対応できるようサポートします。具体的には、すべてのメニュー開発、仕込み、急速冷凍を当社が行うため、専門の調理人を必要とせずにインバウンド需要に応えることが可能です。この革新的な冷凍食品は、業務の効率化を図りつつ、観光業界が抱える「食の壁」を乗り越える手助けとなることでしょう。

さらに、「Grino」はすでに複数の宿泊施設での導入が決定し、そのビジネスモデルと技術力が高く評価されています。農林水産省のフードテックビジネス実証事業にも採択されており、これは直接的な信頼性を示す証拠となります。

代表取締役の思い

代表取締役である細井優は、「私たちのソリューションは、単に飲食業界が抱える問題を解決するにとどまらず、日本の「おもてなし」の心をより多くの人々に届けることを目的としています」と語ります。訪日観光市場は、今後15兆円規模へと成長する見通しであり、その中で「食」は重要な要素となることでしょう。

細井社長は、「日本の人手不足という構造的な課題と、観光市場の成長を両立させるのが私たちのビジネスモデルです。このビジョンに共鳴する投資家の支援をお待ちしております」と、未来への期待を込めて述べています。

投資家への呼びかけ

Red Yellow And Green株式会社は、2025年9月23日から株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」で資金調達を開始します。目標は999万円、上限は6,000万円です。投資家登録には時間がかかるため、事前の登録を推奨しています。行政からのサポートも得ているこのプロジェクトは、日本の観光業界の発展に寄与すると期待されています。