メガネブランド「Zoff」が新たな成長へ！株式完全取得の影響とは

2025年、メガネ業界に大きな動きが訪れる。メガネブランド「Zoff（ゾフ）」を展開する株式会社インターメスティックが、相手方の「メガネスーパー」運営会社を完全子会社化することを決定した。これにより、両社の店舗数は合計で600店舗を超え、国内アイウェア市場での圧倒的な存在感を示すことになる。

株式取得の背景

今回の完全子会社化に関する取締役会が開催されたのは、2025年9月2日。Horus HD株式会社の全株式と、ビジョナリーホールディングス（VHD）の株式を取得することが決められた。この動きは、双方の強みを生かしたシナジー効果を狙っており、特にVHDグループのコンタクトレンズ販売の強化が見込まれている。メガネとコンタクトレンズのクロスセルが可能となり、若年層をターゲットとした新たなマーケットを開拓するチャンスだ。

VHDグループの強み

VHDグループの主力ブランドである「メガネスーパー」は、国家検定資格を持つ眼鏡作製技能士を有する専門スタッフが在籍している。最新の測定機材を使ったトータルアイ検査により、きめ細やかなサービスを提供することで、お客様の満足度を高めている。こうした専門性は、Zoffにとっても大きな財産となるだろう。さらに、両グループの店舗が地域で重複しないため、競争を避けた効率的な運営が期待される。

インターメスティックグループの目指すもの

インターメスティックグループは、「メガネをTシャツのように毎日着替える社会をつくる」というビジョンを持ち、2001年に東京下北沢にZoffの第一号店をオープンして以来、業界に革新をもたらしてきた。SPA（製造小売業）モデルを導入し、品質を損なうことなく適正価格での提供を実現。また、視力矯正だけでなく、アイウェアを通じて人々の生活を豊かにする可能性を追求している。

今後の展望

今回の株式取得によって、それぞれのグループが持つ強みを最大限に活かし、相互の成長を加速させることが期待される。特に、メガネとコンタクトレンズの販売分野での相乗効果に加え、サングラスの販売など新しい成長機会にも目を向けていく。また、両社が協力することで、業界の再編にも寄与し、次世代のアイウェア市場を築き上げる挑戦が始まる。