協同組合研修が生む新たな理解
2025年度、パルシステム連合会は多業種の職員を対象にした協同組合についての研修を開催しました。この研修は計3回にわたり、全87人が参加しました。各回に農業、金融、労働協同組合から実際に働く職員を講師として招待し、参加者が協同組合の意義や役割を深く学べる機会を提供しました。
研修の設定と進行内容
研修は2025年7月、10月、2026年2月に行われ、各回で講師がそれぞれの組織とその機能を紹介した後、グループディスカッションを実施しました。特に、JA神奈川県中央会、全国労働金庫協会、労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団からの講師が、それぞれの業界での実践的な経験を基に協同組合の多様性と重要性を語りました。さらに、一般社団法人くらしサポート・ウィズのサポートのもと、研修内容は国内外の成功事例も交えながら進行されました。
協同組合の独特な特徴
協同組合は、単なる経済的な結びつき以上の価値を持っています。農業協同組合は、農業資材の提供から預貯金、共済、医療に至るまで、地域社会に幅広く影響を与える「総合事業」を展開しています。また、労働金庫は働く人々のために設立された金融機関であり、個人融資がその98%を占めるという特異な特徴を持っています。そこでは、利益が還元される仕組みも整っており、組合員にとって実質的な利益を享受できる構造です。
ワーカーズコープは比較的新しい組織形態であり、労働者協同組合法に基づいて2011年から活動しています。自身たちで出資し、経営に参加することで持続可能な事業運営を可能にしており、今では約180の協同組織が日本に誕生しています。
ディスカッションでの洞察
グループディスカッションでは、参加者同士が講師と意見を交え、協同組合の持つ魅力や課題について活発に話し合いました。発表では、「個々では解決が難しい問題を協力して解決できる」「資産に関係なく平等に意見を言える」といった利点が挙がった一方で、「協同組合の魅力が広く知られていない」といった問題も指摘されました。
くらしサポート・ウィズの久保ゆりえさんは、「問題解決には当事者が集まり、共に考えることが不可欠です」と強調し、参加者の“クリエイティブな力”が重要であることを訴えました。協同組合の持つ力を理解し、地域社会に生かすことでより良い社会づくりが期待されます。
パルシステム連合会の活動
パルシステム連合会は、東京都新宿区に本部を構え、幅広い会員生協を展開しています。2025年3月時点では、176.2万人の組合員数を抱え、総事業高は2604.2億円に達しています。これからも協同組合の役割を広め、持続可能な社会を目指した取り組みを進めていくことでしょう。詳細は公式ホームページを参照してください:
パルシステム公式サイト。