Cafco.dallaの挑戦
2025-03-12 13:30:21

日本伝統を纏った新ブランド、Cafco.dallaがファッションワールド東京に初登場

Cafco.dallaが目指す新しいファッションの形



愛知県豊田市を拠点に展開するアパレルブランド「Cafco.dalla(カフコ・ダラ)」が、東京ビッグサイトで開催される「ファッションワールド東京(デザイナーズゲート)」に初出展します。このブランドは、国内の養蚕農家と密に連携し、原材料からものづくりを行うことを目指しています。かつて日本の重要な産業であった養蚕業に再び光を当て、サステナブルな未来のための新たなファッションを提案しています。

伝統と革新の出会い



日本の養蚕業は長い歴史を持ち、明治時代にはその産業も栄えました。しかし、2023年には養蚕農家の数がわずか146戸にまで減少し、この貴重な技術が失われつつある現状があります。Cafco.dallaは、豊田市内の養蚕農家とのコラボレーションを通じて、この伝統を継承しながらも現代に適応させる努力をしています。今後は一部の製品に国産のシルクを使用し、原材料から製品に至るすべてのプロセスを透明にすることによって、消費者への信頼を築いていきます。

製造の透明性



Cafco.dallaの製品は、日本各地の熟練した職人たちの手によって作られています。製糸は長野県岡谷市の宮坂製糸所で行われ、染色は京都、さらには東京八王子や京都西陣での製織を経て、最終的に兵庫県豊岡で縫製されます。このように、日本各地の伝統工芸の技術が結集しており、製品一つひとつに込められたストーリーが感じられるのです。

現在、養蚕業は斜陽化し、後継者不足などの問題に直面しています。しかしCafco.dallaは、小ロットでも生産が可能な職人たちとの協力関係を築いており、伝統と革新が共生するものづくりを実現しています。

サステナブルな選択を提案



Cafco.dallaは「命から始まるストーリー」というコンセプトを掲げ、消費者に対して素材の由来や製造方法を知ることの重要性を伝えています。この取り組みによって、消費者は自らのファッション選択が持つ影響を理解し、より持続可能な選び方ができるようになります。

ファッションワールド東京での出展を通じて、Cafco.dallaは、国産シルクと伝統工芸の魅力を国内外に向けて発信し、新たなファッションの形を提案します。商品には、愛知県豊田のシルクを使用したリボンタイや、長繊維の町・東京八王子で製織されたスカーフ、京都の生地を使用した帯ベルト、牛革を組み合わせたクラッチバッグなどが並びます。

ブランドの立ち上げと理念



Cafco.dallaを立ち上げたのは、代表の蓮尾智紗子さんです。彼女は「着物一反にお蚕さん約3,000頭の命が込められている」という事実に感銘を受け、シルクへの関心を深めました。厳しい環境の中、養蚕農家や職人たちと今ある技術をつなげることで、新しいブランドを創出するというビジョンを持ち続けています。その努力は、2年間の準備を経て2022年にクラウドファンディングでブランドを発表し、以降百貨店や博物館ショップでの展示を行うなど、次々と展開を広げています。

Cafco.dallaのアイテムは、ただのファッションではなく、そこに込められたストーリーが人々の心をつかむ魅力があります。これからの未来に向けて、新しいファッションの可能性を広げるCafco.dallaから目が離せません。


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