株式会社STYLE、催事買取が月間300店舗達成で業界の新たなスタンダードへ

催事買取が生み出す新たな価値

株式会社STYLE（本社：東京都港区）は、2025年5月に催事買取を行う店舗数が月間300店舗を突破したことを発表しました。催事買取とは、地域の商業施設やスーパーマーケットに特設された会場で行われる期間限定の買取サービスです。高齢化社会が進む日本において、節約やリユースへの関心が高まりつつある中で、全国から支持を集める新しい選択肢として注目されています。

成長する背景には何があるのか？

STYLEの成功の要因には、幾つかのポイントがあります。まずひとつ目は、接客品質の向上です。STYLEでは、お客様一人ひとりに対する丁寧な接客を重視し、その結果として繰り返し訪れるお客様やご紹介を通じて来店される方が増えています。特に、特定の査定員に会うために別の会場に足を運ぶお客様も現れるなど、スタッフとの信頼関係が構築されています。

二つ目は、取扱商品の多様性です。一般的に買取といえば貴金属やブランド品といった高額品が連想されるかもしれませんが、STYLEではテレホンカードや古銭、ノンブランドの時計など、普段使いのアイテムも幅広く取り扱っています。このような多様性が、多くのニーズを持つお客様を惹きつけています。これまでのニーズ分析を元に、販売ルートの開拓も進めてきたため、安定した需要を築いています。

三つ目は、高齢者に配慮したUX（ユーザーエクスペリエンス）設計です。査定員の様子が外から見えるレイアウトを取り入れることで、安心感を提供することが可能になっています。さらに、店舗内での自然な会話から査定へとつながる導線が設計されており、高齢者の方々が安心して立ち寄れる環境を整えている点が評価されています。加えて、スマホ操作が不要で、その場で現金が支払われる手軽さも喜ばれています。

買取業界の拡大とその要因

最近の買取業界全体が成長している背景には、いくつかの社会的要因があります。2023年にはリユース市場が3兆円規模を突破し、2030年には4兆円に達すると予測されており、これはSTYLEにとって追い風となっています。金価格の高騰により、「売るなら今」という気持ちが高まり、物価上昇に伴い「使わないものをお金に変えたい」といった意識が広がっています。また、SDGsの理念が普及し、「まだ使えるものを捨てずに活かす」という意識が根付いてきたことも影響しています。さらに、高齢者の生前整理や遺品整理といったライフイベントに対するニーズも高まる中、リユースへの関心は高まっています。

競争が激化する催事買取業界

催事買取は常設店舗を必要とせず、手軽に開催できるため、多くの企業が市場に参入しています。しかし、中には利益を追求するあまりに、お客様に不快な思いをさせてしまう企業も存在します。そんな中、STYLEは「大切な人に勧めたくなる体験」を企業ミッションに掲げ、信頼される体験を重視しています。社員評価には、売上だけでなく接客の質も加味し、おもてなし研修を通じてサービスの質を全社員で統一しています。

今後の展望と「催事日本一」への挑戦

催事買取という新たなビジネスモデルは、まだ一般的に認知度が低く、リーディングカンパニーが存在しない状況です。しかしSTYLEは、売上や店舗数、顧客満足度の3つの軸で業界のトップを目指す考えです。STYLEは、自らの提供するサービスの品質を業界基準として確立し、多くの人に安心して利用してもらえるように努めていくと約束しています。今後も接客品質や運営体制の向上に努め、「催事日本一」の実現を通じて業界全体の信頼を高めるために貢献を続けてまいります。