エンタメ業界のDXを推進する新たなアライアンス
株式会社Virtual Wallは、エンタメ特化型マッチングプラットフォーム「CAST+」の運営を行い、株式会社アンティルとのアライアンスを締結しました。この提携により、業界でのキャスティング業務の効率化と取引の透明性を目指します。
背景と課題
現在の日本のコンテンツ市場は約14.9兆円に達していますが、その制作現場における業務は未だにアナログ方式が主流で、電話やメール、FAXを使った調整業務が大半を占めています。実際、映像制作現場における業務時間の80%は撮影準備や調整連絡、事務処理に費やされています。
公正取引委員会が2024年に公表した報告書では、芸能分野における契約書の交付や取引条件の明示が求められています。これにより業界全体におけるコンプライアンスの強化が急務とされています。特に口頭での発注によるトラブルや報酬の未払いを避けるためのインフラ整備が重要です。
CAST+の概要
「CAST+」は、制作会社、芸能事務所、キャストが相互に接続できるエンタメ業界特化型のマッチングプラットフォームで、2025年9月にサービスを開始しました。このプラットフォームは、従来の業界慣習や各種類の課題を解決するために設計されました。
なぜCAST+が必要か?
制作会社や芸能事務所がもっと効率的に業務を遂行できるようにし、キャストの機会も広げる機能が満載です。特に直感的なキャスト検索、コンプライアンスの強化、効率的なプロジェクト管理が行える点が注目されています。
制作会社のメリット
1.
直感的なキャスト検索: プロフィールだけでなく「雰囲気」や「スケジュール」での検索が可能です。
2.
コンプライアンス強化: 契約条件がシステム上で履歴として残るため、透明性が確保されます。
3.
プロジェクト管理の効率化: スタッフ間の情報共有や進捗管理が一元化され、案件の進行がスムーズになります。
芸能事務所・マネージャーのメリット
1.
営業の効率化: スマホから簡単に案件にエントリー可能となり、営業負担が軽減されます。
2.
機会損失の防止: タレントの情報を一元管理することで急なオファーにも応じられる体制を整えます。
3.
安心・安全な取引: 事前に支払いや条件を確認することができるため、リスクを回避できます。
キャストのメリット
1.
エントリー案件の広がり: マネージャーが業務を効率化することで、エントリー機会が増えます。
2.
アピール機会の増加: プロフィールを充実させることで制作会社からの注目を集めやすくなります。
アライアンスの目的
Virtual Wallは、フィンテックや不動産分野での経験を活かし、「CAST+」の開発運営を行います。一方、アンティルは、強固な業界ネットワークを背景に「CAST+」の普及とディストリビューションを推進する役割を担います。
今後の展望
将来的には、プラットフォーム内で決済機能や電子契約書機能を導入し、契約締結から支払いまでワンストップで完結できる体制を構築していく予定です。この新たなアライアンスを通じて、エンタメ業界におけるデジタルトランスフォーメーションと適正取引の促進が推進されていくことが期待されます。
公式サイトで詳しい内容を確認できます:
CAST+公式サイト
会社概要
- 代表者: 齋藤 一篤
- 所在地: 東京都港区西新橋3-25-31 愛宕山PREX 3F
- 設立: 2021年6月
- URL:
https://vwall.co.jp/
- 代表者: 桂 俊成
- 所在地: 東京都港区赤坂4-15-1 赤坂ガーデンシティ 18F
- URL:
https://vectorinc.co.jp/business/pr/antil
- note:
https://note.com/antilpr