2027年横浜で開催予定の国際園芸博覧会出展情報《Sanctuary》
2027年3月19日から9月26日まで横浜市で開催される「GREEN×EXPO 2027」に、株式会社HIRO GARDENINGが出展する新しい庭園《Sanctuary(サンクチュアリー)》が注目を集めています。この庭園は、来場者が植え、育て、収穫する体験を通じて、命の循環に参加することができる、世界初の体験型庭園です。これにより、庭は鑑賞するだけの空間から、私たちにとって不可欠な生の空間へと再定義されます。
GREEN×EXPO 2027の概要
「GREEN×EXPO」は、国際園芸家協会(AIPH)による認証を受け、国際事務局(BIE)の認定も受けたA1クラスの国際博覧会です。約60か国が参加し、「Scenery of the Future ― 未来の風景」をテーマに、都市と自然の共生、食と農の循環、環境再生について新たな指針を示します。このイベントには、1500万人以上の来場が見込まれており、国際的な環境と文化の祭典として期待されています。
《Sanctuary(サンクチュアリー)》の特長
現代社会では、デジタル化の影響により、人々が自然と触れ合う時間が減少しています。《Sanctuary》は、そんな時代において人々が遺伝子レベルで求める「還る場所」を庭という形で提供します。ここでは、植物はただの鑑賞対象ではなく、私たちと共に命を分かち合う存在です。庭は単なる癒しの場ではなく、「生きるために必要な場所」として再考されます。
体験要素の詳細
《Sanctuary》が提供する体験は、特に以下の三つの行為に分かれています。
1.
植える ――「命を預ける」体験
来場者は、実際に土を触れて種や苗を植えることによって、自身の未来に命を託す深い行為を体験します。この庭は、まさに生命の起源を受け取る「母胎」となるのです。
2.
育てる(手入れする)――「命と対話する」時間
水やりや剪定を通じて、来場者は植物と向き合い、その成長を見守る時間を過ごします。このプロセスを通じて、彼らは植物の変化を感じ取り、心と身体のリズムをリセットすることができます。
3.
収穫する ――「命を受け取る」喜び
実った野菜や果物を自ら手に取って収穫することで、人々は自然との一体感を感じ、庭が「心と体を養う生きる空間」であることを実感します。
社会へのメッセージと展望
この庭は、美しい景観を超えて、命の循環、食の喜び、心身の回復を問いかけるものです。《Sanctuary》は、庭園文化を次のステージへ導くものであり、「人間が自然の一部として生きる」ことを世界に再提示する挑戦となります。「庭は、眺めるものから、生きる力を取り戻す場所へ。」このコンセプトを、国内外で広めていきたいと考えています。
2025年から設計と施工が始まり、2026年にはプロトタイプが公開される予定です。2027年3月の開幕とともに、世界の来場者と共に「庭の新しい価値」を創造していくことを目指します。
基本情報と会社概要
株式会社HIRO GARDENINGは、2010年に事業を開始し、2014年に法人化されました。造園・外構設計施工、庭園デザインを専門に行っており、様々な媒体でその活動が紹介されています。代表取締役の田邑嘉浩は、多くの受賞歴を持つ実績あるガーデンデザイナーです。
この新たな試みが、私たちにとっての「庭」の概念を変えるきっかけになるかもしれません。