事業系食品ロス削減
2025-06-27 12:13:40

2023年度の食品ロス量が大幅減少、事業系の目標設定も明確に

2023年度の食品ロス量について



2023年度、農林水産省は食品関連事業から発生する事業系食品ロス量を231万トンと推計しました。この数字は、2000年度と比較して58%の削減を達成しており、前年度比で5万トンの減少を示しています。全体の食品ロス量は464万トンで、こちらも前年度から8万トン減少しました。

事業系食品ロスの推移



近年、食品ロス問題はますます注目される課題となっています。特に、事業系食品ロスは、農林水産省が実施した調査によれば、食材の需給バランスや物流の問題によって、多くの食品が廃棄される要因となっています。これを受けて、事業者は今後も持続可能な経営に向けて、食品ロス削減に注力する必要があります。

農林水産省は、2025年3月に公布された「食品リサイクル法」に基づいて、2030年度までに事業系食品ロスを60%削減する目標を設定しました。この目標を達成するためには、業界全体の協力が欠かせません。

新たな取り組みと技術導入



農林水産省では、食品ロス削減の取り組みとして、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した需要予測の精緻化や、新しい技術や仕組みの導入を進めています。また、製品の納品期限や賞味期限の見直し、「3分の1ルール」の適用などを通じて、食品の廃棄を減らす方策を講じています。

更に、フードバンクや子供食堂への食品寄付も推進されており、食品業界の各事業者が連携して行動することで、より効果的な食品ロスの削減が期待されています。

食品ロスの意義と重要性



「食品ロス」とは、本来食べられるにも関わらず、何らかの理由で廃棄されてしまう食品を指します。この問題は、環境への負荷を増加させるだけでなく、持続可能な社会を実現する上でも大きな課題となっています。国際連合では、2030年までに世界全体の食料廃棄を半減させることを目指しており、日本国内でもこの目標に沿った取り組みが求められています。

特に、事業者にできることは多岐にわたります。業界を越えた情報交換や協力によって、より多くの食品を有効活用することが可能となります。これにより、食品ロスを減少させ、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。

今後の展望



食品ロス削減は、単なる事業者だけの問題ではなく、消費者やすべての関係者の意識改革が求められます。食品ロス削減の取り組みを広げるためには、消費者の理解と協力を得ながら、実効性のある施策を進めていく必要があります。私たち一人ひとりが、食品を大切にし、無駄を無くす意識を持つことが、持続可能な社会の実現につながるのです。


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