エネルギー自立の未来を目指して
近年、脱炭素化の重要性が高まる中で、再生可能エネルギーの利用が急速に進んでいます。その中で、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズと三菱UFJ信託銀行は、画期的なオンサイトPPA事業の推進に関する基本合意契約を締結しました。この取り組みは、両社が協力して地域の脱炭素化を具体化するものであり、初期事業規模として約50億円を見込んでいます。
アイ・グリッド・ソリューションズの役割
アイ・グリッドは、流通小売業や物流業などの企業を中心に、初期費用ゼロで太陽光発電設備を導入できるオンサイトPPA事業を展開しています。2023年1月末の時点で、同社は国内でのPPAモデルの開発実績として、1,113施設、発電容量275MWを誇っています。この実績に基づき、地域の脱炭素化に向けたリーダーシップを発揮しています。また、独自の「余剰電力循環スキーム」を導入し、デジタル技術を駆使して再エネ電力の自家消費比率を向上させる取り組みも進めています。
三菱UFJ信託銀行の取り組み
一方、三菱UFJ信託銀行は「安心・豊かな社会を創り出す信託銀行」を目指して、様々な社会課題の解決に取り組んでいます。特に脱炭素社会の実現に向けて、再エネ発電所への投資を積極的に行い、地域に根ざした発電所の開発や運営までを手がけています。今回の契約締結により、同銀行はオンサイトPPA事業の構築を支援し、アイ・グリッドの技術力とファイナンス力を掛け合わせ、新たなエネルギーの自給自足を実現していきます。
ソーラーアライアンス事業の推進
今回の協業は、アイ・グリッドが提唱する「ソーラーアライアンス事業」の一環です。この事業は企業や自治体と連携し、地域ごとの脱炭素化を図る取組です。両社が持つ専門性を結集することで、分散型発電所の迅速かつ大規模な開発が可能となります。さらに、蓄電池やEV(電気自動車)を組み合わせたGXソリューションを通じて、自立したエネルギー供給を実現し、GX Cityづくりに努めます。
今後の展開に期待
アイ・グリッドと三菱UFJ信託銀行は、両社の強みを最大限に活かし、再エネ電力の地産地消を進めることで持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。この挑戦により、企業や地域にとっての再エネ自給率の向上も期待されています。
会社概要
情報: 代表取締役社長 秋田智一、設立2004年、東京都千代田区
公式サイト
情報: 代表取締役社長 長島巌、設立1927年、東京都千代田区
公式サイト
両社の今後の動向に注目しながら、地域の再生可能エネルギー政策に対する期待も高まります。