キヤノン、技能五輪全国大会で銅メダルを獲得
2025年に開催された第63回技能五輪全国大会では、キヤノンから豊満水葵選手と小室岳琉選手がメカトロニクス職種で銅メダルを獲得しました。この大会は愛知県国際展示場を含む15の会場で、国中の若手技能者たちが集まり繰り広げられました。キヤノンにとって、今回の入賞は2005年から続く21年連続の成果でもあり、ものづくり企業としての強固な土台を証明するものとなりました。
メカトロニクス競技の内容
メカトロニクス職種では、自動化装置の製作からメンテナンス、改善までの一連のプロセスを競います。具体的には、当日公開される部品と図面をもとに装置を組み立て、調整、配線、配管を行い、その後プログラム制御を施します。これのみならず、競技中には新たな部品を追加し、機能を改善するというタスクも課せられます。
この競技ではただ単に技術に秀でているだけではなく、チームでの連携も求められます。2名1組での競技なので、コミュニケーション能力や協力が非常に重要です。各選手の技術力だけでなく、相互の信頼関係が成功に直結するのです。
キヤノンのものづくりへのアプローチ
キヤノンでは人材育成を最も大切にしており、1959年に「技能研修所」を設立して以来、ものづくりに貢献する技能者を育成しています。2016年には、「取手ものづくり研修所」を新たに設立し、さらに多様で充実した研修環境を提供しています。これにより、次世代を担う技術者の育成に力を入れる体制が整っています。
2004年から技能五輪大会に参加を始めたキヤノンは、今年も複数の職種に多くの選手を派遣しました。その結果、メカトロニクス職種において見事に銅メダルを獲得し、敢闘賞も受賞するという成果を収めました。
技能五輪全国大会の意義
技能五輪全国大会は、国内の若い技能者に対し、技術を磨くことの重要性を伝えるために設けられた大会です。1963年から毎年開催されており、今年で63回目を迎えました。参加者は全国から1025名に及び、技術を競い合いながら互いの成長を促しています。
また、この大会は国際的なスキルを持つ選手を選抜する場でもあり、次回の技能五輪国際大会に向けた重要なステップとされています。技能五輪全国大会を通じて、技能者の意識の向上や技能の尊重が広がることが期待されています。
今後の展望
今回の銅メダル獲得を足掛かりに、キヤノンはますます次世代の技能者育成に取り組んでいく意向です。さまざまな職種において、挑戦する若い才能を支援し、より高いレベルのものづくりを実現するための活動が続けられます。
ぜひ、キヤノンの取り組みや技能五輪についての詳細は、
公式ウェブサイトをご覧ください。