ABEJAがNEDOのポスト5G事業でさらなるAI進化へ
AIと人間の協力による新たな価値の創出を目指す株式会社ABEJAは、国立研究開発法人NEDOが公募したポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業において、提案したLLM(大規模言語モデル)の開発案が採択されたことを発表しました。この事業は「競争力ある生成AI基盤モデル(GENIAC)」の一環であり、ABEJAが初期の2期にわたり積み上げてきた知見を基に進行されます。
ABEJAの目指す「ゆたかな世界」
ABEJAのミッションは「ゆたかな世界を、実装する」という理念のもと、特にミッションクリティカルな業務へAIを導入することです。そのための基盤となるABEJA Platformの開発を進めており、ディープラーニングや量子コンピューティングへの取り組みを続けています。近年、世界中の企業が生成AIに着目し、その価値を最大化するためにさまざまな戦略を実施しております。
これを受けて、経済産業省とNEDOは、日本国内における生成AIの基盤モデル開発を促進するため、GENIACを設立しました。このプログラムは、国際的な競争力を支えるものであり、ABEJAもこの事業に連続して参加することになりました。
LLMの国内導入推進
ABEJA는ここでの採択により、情報通信システムにおけるLLMの社会実装が加速されることが見込まれています。また、顧客企業のニーズに応えるため、LLMとAIエージェントの構築においては高い精度と利便性を追求しています。ミッションクリティカルな業務では、高度なセキュリティが求められるため、ABEJAはローカル環境で運用可能なLLMの開発に力を入れています。
技術的な特徴
ABEJAが目指すのは、間違いの許されない業務にふさわしい安心・安全なLLMの確立です。具体的には、ロングコンテキスト性能に優れたLLMの構築や、業務内容に基づいて複雑なタスクを自動的に分解し遂行する能力の向上を図っています。また、効果的に情報を処理するための「ToolUse能力」を強化し、AIエージェントが自立的にアクションを計画・実行できる環境も整備しています。
この新しいAIエージェントは、各種能力の強化によって、より実用性の高いソリューションとなることが期待されています。
今後の展望とスケジュール
今後の事業は、2025年8月から開始され、2026年2月までの期間にわたります。ABEJAはこの期間中に、構築したモデルをエンタープライズ企業において実際の業務に活用し、業務効率化と精度向上を実証していく予定です。
この取り組みによって、ミッションクリティカル業務におけるAIの浸透が進むと同時に、ABEJAの技術力もさらに吐き出されることでしょう。これからの進展から目が離せません。