乳幼児の命を守る新型午睡チェックの導入
株式会社ポピンズエデュケアが、2025年6月から認証保育園全29施設に新しい「ルクミー午睡チェック」を導入します。これにより、お昼寝中の乳幼児の安全を確保しつつ、保育者の作業負担も軽減する狙いです。
SIDSとは何か?
「乳幼児突然死症候群(SIDS)」とは、特に生後1歳未満の乳幼児が、睡眠中に理由もなく突然亡くなってしまう現象です。令和5年の統計によると、SIDSにより48名の乳幼児が亡くなっており、乳児死亡の原因としては5番目に位置しています。ポピンズでは、かねてよりお昼寝時の見守りを強化してきましたが、これらの業務は保育者にとって大きな負担になっていました。
午睡チェック業務の負担軽減
午睡チェックでは、保育者は5分ごとに乳幼児の体の向きや呼吸を確認する必要があります。この業務は、お昼寝に入る乳児の状態を細かく確認する必要があるため、極めて重要ですが、同時に保育者の心理的な負荷が増す要因ともなっていました。この負担を軽減するため、ポピンズは2019年から一部の施設で「ルクミー午睡チェック」を導入し、有用性を実感してきました。
導入による具体的なメリット
新型午睡チェックセンサーは、保育AI™を使用して、乳幼児の体動や向きをリアルタイムに把握します。このセンサーを衣類の腹部に取り付けることで、動きがあった場合やうつぶせ寝の状態が続いた場合には、アラートが通知される仕組みです。また、専用アプリを介して体の向きや睡眠状態を自動記録します。
この新しいシステムにより、保育者は目視によるチェックとセンサーからの情報を組み合わせて、二重の確認を行うことで、見守りの精度が向上します。結果的に、より多くのお子様の安全を確保しつつ、保育者の仕事にかける時間や心理的な負担を軽減することを目指しています。これにより、ポピンズの「働く女性の支援」と「最高水準のエデュケア」を実現するパートナーシップが一層強化されるでしょう。
ルクミー午睡チェックの特徴
「ルクミー午睡チェック」はユニファ株式会社が開発したサービスです。累計20,000件以上の導入実績を持ち、保育業界内で高い評価を受けています。2025年には、このシステムの耐用年数や電池寿命がさらに向上します。これにより、日常の保育業務においてより一層の効率化が期待されています。
結論
ポピンズの新たな取り組みは、赤ちゃんの健康を守るだけでなく、保育者にとってより健全な職場環境を作ることにも寄与するものです。このような取り組みが進むことで、未来の教育環境がさらに質の高いものになることを期待しています。今後もポピンズは新たなアプローチで子どもたちの安全を守り、保育業界における課題解決を目指します。