製造業に新しい基準を。アトラスコプコの「Air Quality Monitor」
アトラスコプコ株式会社が日本国内向けに「Air Quality Monitor」(AQM)の販売を開始しました。この新サービスは、製造現場の空気品質をリアルタイムでモニタリングし、空気の清浄度に関する情報を見える化します。ISO8573-1に準拠して、質の高い製品を支えるために必要な機能を備えています。
空気品質の「見える化」とは?
製造業では圧縮空気の清浄度が製品の品質や設備の寿命に大きく影響します。従来、多くの企業が行っていた定期点検や目視確認だけでは、リアルタイムでの状況把握は難しく、空気品質に関するトラブルが後になって判明することが少なくありませんでした。そこで登場したのが、AQMです。これにより、空気の状態を常に監視できるため、製品や設備のトラブルを未然に防ぐことが可能となります。
AQMの主な機能
1. オールインワンシステム
AQMは以下の三つの主要なパラメータを一台で測定・記録します。これにより、企業は各種データを一元管理できるようになります。
- - 固体粒子濃度: 0.1〜5µmを継続的に測定
- - 露点: -100〜+20℃で空気中の水分を確認
- - オイル蒸気濃度: 0.001〜5mg/m³の範囲で油分の濃度をモニタリング
これらのパラメータは、ISO8573-1規格に準拠しているため、空気品質の可視化や顧客との品質基準の合意に役立ちます。
2. リアルタイムの監視機能
AQMはリアルタイムでデータを取得し、異常が発生した場合には即時にアラートを送信します。これにより、製品品質への影響を事前に防ぐことができます。また、遠隔監視システム「SMARTLINK」との連携により、クラウド上でのトレンド分析が可能です。
3. 優れた耐久性
装置はIP54規格に準拠した設計で、耐久性に非常に優れています。また、壁掛け設計で省スペースにも対応しています。これにより、運用の自由度がさらに広がります。
導入後のサポートプラン
AQMは導入後も安心して使用できるよう、メンテナンス込みのサポートプランを2種類用意しています。技術的な支援が必要な場合でも、しっかりとしたサポートが受けられます。
なぜISO 8573-1が重要なのか
ISO 8573-1は圧縮空気中の固体粒子、露点、油分の含有量に基づく清浄度の国際標準規格です。これに基づいて、空気品質を適切に管理することで、製品の信頼性と安全性を向上させることが可能です。AQMはこれらの要素を常に監視し、製造環境を数値化して記録できるため、特に電子部品や食品業界では重宝されています。
主な活用シーンとその効果
- - 電子部品・半導体: 異物混入や水分・油分による不良を防ぎ、製品の歩留まり向上を実現。
- - 食品・医薬品: HACCPやGMP『基準に準じた品質管理を行い、製品汚染のリスクを軽減。
- - 自動車部品: 塗装ラインでの塗装ムラや機械不具合を防ぎ、全体の品質を安定化。
- - クリーンルーム: 活用することで、環境監査へも対応可能。
無料ウェビナー開催のお知らせ
新サービスの詳細を知りたい方には、ウェビナーを開催します。
- - 日付: 2025年6月24日(火)
- - 時間: 13:00~13:40(参加無料・事前登録制)
- - 内容: AQMの機能紹介や導入流れの説明。
導入の流れ
AQMの導入は以下のステップから始まります。まずはお気軽にご相談ください!
1. 相談・ヒアリング
2. 空気品質の診断(現地測定)
3. 清浄度改善の提案(フィルター設置など)
4. 最適な導入プランの提示
5. 装置設置・初期設定
6. 運用開始(遠隔監視付き)
お問い合わせ先
詳細や導入をご検討の方は、アトラスコプコへどうぞ。
Email: sales.ct@jp.atlascopco.com
アトラスコプコは、1873年に創業以来、産業界に新しい価値を提供し続けています。最新の技術を駆使し、未来を見据えたサービスを提供しています。