業界初の航空貨物取引プラットフォーム「Umbrair」の革新性

新しい航空貨物取引の形 "Umbrair"

株式会社MASTは、航空貨物運送における新しい取引プラットフォーム「Umbrair（アンブレア）」のサービスを開始しました。このサービスは、荷主とフォワーダーがオンラインで効率的に取引を行える環境を提供するもので、中立性と公正性を兼ね備えた初の試みです。商船三井の新規事業提案制度から生まれたこのアイデアは、特に複雑な受発注業務をオンライン上で一元管理することで、取引の迅速化を図るものです。

背景: 物流業界の課題

昨今の航空貨物輸送市場では、国際情勢の不安定化やサプライチェーンの再構築が進む中、突発的なニーズへの対応が求められています。スポット取引は、その柔軟性からますます重要な役割を担っており、迅速な対応が必要です。しかし、従来の取引方法は電話やメールに依存し、スピードや透明性の面で課題が残ります。

Umbrairの特長

「Umbrair」は、その名の通り、荷主とフォワーダーの双方に利便性をもたらす共通の取引プラットフォームを提供します。このプラットフォームでは、両者が同一の情報をもとにスムーズに業務を行え、時間や手間を大幅に省くことが可能です。特に、条件整理から提案・判断までの流れを一貫させる仕組みは、取引の透明性とスピードを向上させます。

荷主にとってのメリット

荷主には、納期と予算に即した「安心・納得の予約」が可能になります。これにより、急な需要の変動に対応しやすくなるでしょう。

フォワーダーにとってのメリット

一方、フォワーダーには「効率的な受注」がもたらされます。負担を抑え、迅速かつ的確に対応できることが、業務のスピードアップに寄与します。

共通のルール

このプラットフォームは、業界の全プレーヤーが既存の枠組みにとらわれずに利用できるよう設計されています。そのため、既存の取引関係に影響を与えることなく、業務フローを変更せずに導入することができます。これにより、取引成立までのプロセスが最短化されることで、業務のムダとストレスが軽減されます。

MASTのビジョン

「Umbrair」は、商船三井グループの経営計画「BLUE ACTION 2035」の一環として、物流業界のデジタルトランスフォーメーション（DX）と新規事業創出を具体化したものです。MASTは今後も荷主・フォワーダーとの連携を深め、実証実験やシステム機能の強化を推進します。物流の流れを見える化し、業界全体の効率と質を向上させていくことを目指します。