坂祝町とレッドホースコーポレーションが新たな一歩を踏み出す
岐阜県坂祝町と、地域創生に取り組むレッドホースコーポレーション株式会社が9月22日に協定書を締結しました。この取り組みは、地域活性化起業人制度に基づくもので、町の魅力や経済の価値を高めるための人材派遣が行われます。派遣開始は10月1日からで、最大3年間にわたります。
地域活性化起業人制度とは
この制度は、地方公共団体が大都市圏にある民間企業の社員を一定期間受け入れ、彼らのノウハウや経験を地域活性化に生かすことを目的としています。この取り組みは総務省の支援により進められています。レッドホースコーポレーションも、この制度を活用し、過去数年にわたって地方の自治体に自社社員を派遣してきました。
業務内容と期間
協定の中では、坂祝町の魅力的な資源を活かし、地域経済を活性化させるための様々な業務が予定されています。具体的な活動内容は以下の通りです。
1.
外への発信力の強化
2.
特産品の開発および販路拡大
3.
町内事業所や地域団体の支援を通じた活性化
協定の期間は2025年10月1日から2026年3月31日までの予定ですが、年間ごとの契約更新も可能です。
地域活性化への熱意
この制度に基づき派遣される人材、レッドホースコーポレーションの野原麻由さんは、「坂祝町の特産品の開発や販路拡大に尽力し、地域の発展に貢献したい」とコメントしています。出身が隣接する各務原市であるため、地元の町に強い愛着を持っているそうです。彼女は民間企業で培った経験を生かし、地域の魅力を多くの人に知ってもらうための活動に力を入れる意向を示しています。
本協定の背景
レッドホースコーポレーションは、全国の自治体に対してふるさと納税事業を支援する取り組みを行ってきました。その中で坂祝町が特に地域活性化を目指し、人材の派遣を求めていると知り、連絡を取った結果、協議を重ねて今回の協定に至りました。
この支援を通じて、地域資源の開拓と展開を図り、派遣終了後には自立した運営ができるような仕組みの構築を目指しています。
会社のビジョン
レッドホースコーポレーションの取締役である山田健介さんは、今後の活動の重要性を強調しています。「自治体が自らの力で稼ぐ力を育むことが必要であり、私たちは特産品開発や観光支援など、持続可能な地域づくりに貢献していきたい」とのこと。
坂祝町の魅力
最後に、坂祝町そのものについても少しご紹介します。この町は岐阜県の中南部に位置し、面積は約12.87㎢、人口は約8,200人という小さな町です。木曽川が流れ、自然に恵まれた環境で、日本瓦製造業をはじめとする多様な産業が築かれてきました。
この新たな取り組みにより、坂祝町が持つ独自の魅力がさらに引き出され、多くの人々に愛される地域へと成長していくことが期待されています。
この協定は、地域活性化のための新しいモデルとなり、全国の他の自治体への刺激にもなることでしょう。今後の坂祝町の展開から目が離せません。
参考情報