キヤノンとNTTが共創する映像体験の未来
2026年1月より、キヤノン株式会社とNTT東日本株式会社が協力して、次世代通信技術を活用したボリュメトリックビデオシステムの実験を開始します。この新たな取り組みは、現実世界の撮影技術と高速通信の結合により、新しい映像体験を提供することを目指しています。
背景
これまで、キヤノンはスポーツ中継や音楽ライブイベントなどさまざまな場面でリアルタイムのボリュメトリックビデオシステムを提供してきました。このシステムは、約100台のカメラを使用し、空間を3Dデータに変換する技術です。一方で、NTT東日本は2024年に提供開始予定のIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)を通じて、高速かつ大容量、低遅延の通信を実現します。
これにより、ボリュメトリックビデオシステムが必要とする大データの伝送や、滑らかなカメラワークを実現するための通信環境が整うことになります。これらの特性を活かし、両社の協力により新たなエンターテインメント体験が生まれることが期待されています。
新たな取り組みの概要
本協業の新しいアプローチでは、撮影拠点、映像生成拠点、視聴拠点を連携させ、場面ごとに特化したデータ処理を行うことが可能となります。これにより、従来のように撮影拠点にすべての機能を集約する必要がなくなり、データの処理や視聴も分散化されます。
特に、IOWNの技術により、従来は困難だった大事なカメラデータの伝送が実現します。これにより、視聴者は遅延やゆらぎを気にせず、自由に視点を変えて映像を楽しむことができます。これに使用する技術検証は、2026年1月28日にNTTe-City Laboで開催される「地域ミライ共創フォーラム」で実施される予定です。
各社の役割と期待される影響
キヤノンは、ボリュメトリックビデオシステムそのものを提供し、NTT東日本はAll-Photonics Connectの環境を用意します。この協力によって、撮影地から遠く離れた場所でも、ボリュメトリック映像の生成や視聴が可能になります。
これにより、スタジアムなどの撮影拠点において映像生成サーバを設置する必要がなくなり、機材の配置を最適化することができ、コスト面でも効果が期待されます。また、これまでの制約を解き、新しい視点からの映像体験を提供できることは、観客にとっても画期的な変化です。
今後の展望
キヤノンとNTT東日本は今後も協力し、ボリュメトリックビデオと次世代通信技術との連携を進めていく計画です。この連携により、今までにない映像体験の創出を目指します。どのような新しいエンターテインメントが生まれるのか、今後の展開が楽しみです。これらの取り組みは、映像の未来を大きく変える可能性を秘めており、多くの人々に感動を与えることでしょう。