新たな生を考える
2025-04-28 11:37:37

死を通して見つめる新たな生の価値「Deathフェス2025」の魅力

死を通して見つめる新たな生の価値「Deathフェス2025」の魅力



2025年4月12日から17日までの6日間、東京・渋谷ヒカリエで開催された「Deathフェス2025」には、なんと4,200人もの来場者が集まりました。このイベントは、死をテーマにした新しい視点を提供するものであり、一般社団法人デスフェスが主催しています。昨年の来場者数は2,000人でしたが、それが倍増するという大盛況を見せました。

参加者の年齢層は10代から90代までと幅広く、多世代が集まり、互いに豊かな対話を交わす場となりました。出展事業者も57社、メディア取材は14社と、非常に注目度の高いイベントであることを実感させる結果となりました。

様々な死生観を取り入れた多彩なプログラム



「Deathフェス」は、死をネガティブに捉えるのではなく、「生と死のウェルビーイング」をテーマにし、多様な死生観や葬送文化をアップデートすることを目指しています。今年は68のプログラムが展開され、「よい死の日」である4月14日を中心に、トークセッションや没入型ワークショップ、展示と対話の場が設けられました。

特に注目を集めたのが、従来の棺のイメージを覆すオーダーメイド棺を用いた「入棺体験」です。参加者は自身の死を考えながら、棺の中での体験をすることで、新たな価値観を得ることができました。さらに、宗派の異なる僧侶4人が死生観について語る対談や、樹木葬、有機還元葬といった現代の葬送文化についてのセッションも行われました。

また、参加者が気軽に話せる場として設けられた「Deathスナック」では、死についてオープンに語り合い、心を通わせる時間が生まれました。VR技術を利用して地獄を体験できるブースもあり、死を新たな視点で捉えるきっかけを提供しました。

参加者の声と心の変化



「Deathフェス」に参加した人々は、自身の生き方を見つめなおす貴重な機会を得たと口を揃えています。20代の男性は「自分の生き方について考える時間となった」と振り返り、同じく20代の女性は「未来への不安がもったいないと思えた」と感想を寄せました。30代の女性も「異なる角度から死について知ることができて良かった」と述べ、死が避けられがちなテーマであることを再認識しました。

参加者の中には、医療機関で働く方もおり、「死に対する捉え方が変わった」との声もありました。これらの感想は、死についてオープンに話し合う場の重要性を示しており、今後もこのようなイベントが求められることがわかります。

主催者の思いと今後の展望



一般社団法人デスフェス共同代表の市川望美さんと小野梨奈さんは、今年の大きな成果に喜びを示しています。「多死社会が進化する日本において、死や喪失について語る場がさらに必要になる」と述べ、今後の活動に意欲を見せました。

次回の「Deathフェス2026」も開催予定で、多様な関わり方を持つ共創プラットフォームとして、話し合いが継続されることを期待されています。参加者からの声を基に、新たな事業やプログラムが生まれることで、死生観や文化の変化が進んでいくでしょう。

死をテーマに新しい視点を得ることができる「Deathフェス」は、今後も多くの人々にとって価値ある体験となることを期待しています。


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