新たな地域づくりの始まり
富山県氷見市、そこで新たなプロジェクトが始まります。これは、棚田の保全と能登半島の復興を目指した包括的な取り組みです。特に、これまでのインフラに依存しない「オフグリッドモジュール」『WEAZER』の活用が鍵となります。このプロジェクトは、氷見市、長坂地区、株式会社ヤマタネ、株式会社ARTH、さらに株式会社三井住友銀行の5者によって運営されています。
棚田の魅力と危機
棚田は日本の伝統であり、富山県氷見市長坂地区の棚田は特に美しい景観を誇っており、農林水産省からも「つなぐ棚田遺産」に認定されています。しかし、担い手不足と高齢化が進んでいるため、その維持はますます難しくなっています。この協定では、棚田を正しく守り育てるために、以下の3つのアプローチで「持続可能な地域モデル」を構築することを目指します。
1.
棚田の保全と高付加価値化
棚田米の価値を最大限に引き出し、耕作放棄地を再生する仕組みを作り上げます。
2.
関係人口の創出
宿泊施設を中心に、都市住民が地域の農業や歴史、文化を体験できる場を提供します。
3.
未来への継承
地域の資産を持続可能なサイクルモデルにして、次世代へとつなぐ体制を確立します。
能登半島地震と新たなライフライン
2024年に発生した能登半島地震では氷見市も大きな被害を受けました。このプロジェクトは、既存のインフラに依存せず、太陽光や雨水といった自然の恩恵のみで生活する「完全エネルギー自給型」の宿泊施設を棚田に導入するという、世界初の試みです。これにより、インフラが断たれた際でも機能し続ける新たなライフラインを創出します。
ARTHが開発したオフグリッドモジュール『WEAZER』は、この取り組みの中心です。この技術は、地域環境に負荷をかけず、日本の美しい棚田の風景と共存できる特性を持っています。
具体的な役割分担
この連携協定により、5者はそれぞれの専門性を生かし、地域課題の解決に向けた取り組みを進めていきます。
- - 氷見市: 地域事業者との連携支援を行います。
- - 長坂地区: 棚田や地域文化の保全を図り、都市住民の受け入れを行います。
- - ヤマタネ: 宿泊施設のコーディネートや棚田の高付加価値化に取り組みます。
- - ARTH: WEAZERを利用した宿泊施設の運営や地域体験コンテンツの造成を支援します。
- - 三井住友銀行: 事業化支援や連携の促進を行います。
このように、オフグリッド技術を駆使し、能登の創造的復興と棚田保全を両立させる全く新しい地域経済モデルを、氷見市から日本全国に広めていく計画です。
WEAZERについて
WEAZERは、地球からエネルギーを取り入れ、電力と水を完全自給できる建築モジュールです。既存のインフラに依存せず、CO2や汚水の排出もないため、自然を傷つけることなく、美しい環境での滞在体験を提供します。公式サイトは
こちらです。
まとめ
このプロジェクトは、棚田の保護と復興の未来を照らす光であり、持続可能な地域づくりの好例でもあります。これからも地域の魅力を発信し続けることに期待が寄せられています。