推し活の現状と若者の余暇行動に関する調査結果

株式会社クロス・マーケティングが実施した最新の調査によると、推し活をしている人の割合は全体の36%にのぼり、特に若年層ではその傾向が顕著です。具体的には、18〜29歳の間では、55%に達し、趣味にお金をかける姿勢が浮かび上がってきます。

調査の背景と目的

この調査は、2025年6月に全国18歳から79歳の男女3,000名を対象に行われ、生活者の意識やライフスタイルの変化を理解することを目的としています。特に、推し活を含む余暇活動に焦点を当て、その実態を把握しました。

余暇の過ごし方に関する意識

調査結果からは、余暇を大切にする意識が見受けられます。「休日には一人の時間を大事にしたい」と考える人や、「趣味にはお金をかける」と意識している若い世代が増えていることが明らかです。このような考え方は、将来のための自己成長や趣味の深掘りを目指すものが多いことを示しています。

テレビ視聴とインターネット動画の現状

調査によると、平日・休日におけるテレビ視聴時間はそれぞれ2.5時間と2.8時間。特に高齢者が長時間視聴する傾向があります。一方で、若年層のインターネット動画の視聴時間は、平日が2.5時間、休日が3.1時間に達し、特にその傾向は18〜29歳に顕著です。

若者の人気趣味とは

趣味に関する調査では、「テレビを観る」「旅行」「音楽鑑賞」「動画共有サービスを観る」「読書」という項目が上位にランクインしました。特に若い世代は、動画視聴やゲーム、SNSに高い関心を持ち、インタラクティブな趣味が多く見られました。

推し活の実態

推し活に対する意識は、特に若者において強く、アイドルやアニメなどのキャラクターを推すことが多いです。「推し」として支持されるのは、例えば大谷翔平選手や人気グループのSnow Man、アニメや漫画のキャラクターではガンダムやちいかわなどだといいます。これらの結果から、推し活は単なる趣味ではなく、個人のアイデンティティーとも結びついている可能性があります。