岡山市が副業型地域活性化起業人制度で人材募集を開始

岡山市が副業型地域活性化起業人制度を活用

岡山市が、総務省の新制度「副業型地域活性化起業人」を通じ、専門的な能力を持つ副業人材を募集しています。この新しい試みは、地域の課題を解決するために、外部の優れた知見を地域に持ち込むことを目的としています。具体的には、「スタートアップ支援アドバイザー」と「企業版ふるさと納税の営業戦略アドバイザー」の2つの職種が募集されており、地域の発展に貢献するチャンスを提供しています。

副業型地域活性化起業人制度とは

「副業型地域活性化起業人制度」は、企業に勤める個人が地域課題の解決に参加できる制度です。参与する副業者は月4日、20時間以上の活動を求められ、現地での活動を通じて地域の発展に寄与します。従来の企業派遣型の制度と異なり、所定の時間や日数の勤務に関して、よりフレキシブルな対応が求められているのが特徴です。これにより、地域活性化への参加が容易になり、多くの人々がこの活動に関わることができるようになっています。

株式会社Another worksは、この制度を利用して「複業クラウド」を運営しており、そこから地方自治体と民間人材のマッチングを行っています。2019年にサービスを開始して以来、2,000社以上、95,000人以上がこのプラットフォームを活用してきました。地域のニーズに合った人材を見極めることで、地方創生への貢献を目指しています。

募集内容と期待される役割

今回の募集では、スタートアップ支援が特に重要視されています。岡山市では、地域の起業家や新興企業を支援するための拠点を整備していますが、さらなる成長のためには外部からの投資機会をどう提供するかが鍵となっています。応募者には、スタートアップ支援アドバイザーとして、地域の事業者と外部の投資家との連携を促進する役割が期待されています。

さらに、企業版ふるさと納税の寄付促進策の強化も進められています。地域の取り組みに対する投資を増やすために、魅力度を高める営業戦略を模索している中で、その実行を助けてくれる「営業戦略アドバイザー」の役割も重要です。

応募方法とスケジュール

岡山市では、2025年5月12日から公募を開始し、5月26日に終了します。その後、オンライン面談選考、対面での面接選考を経て、選考結果を6月30日に発表する予定です。選考に通過した場合は、7月9日に岡山市での委嘱式が行われます。これを通じて、地域のニーズに応じた専門的な人材が確保され、地域振興が期待されています。