銀座で開催される音楽とアートの共創展『Glow Within』が感動を呼ぶ
2025年7月24日、銀座のHERALBONY LABORATORY GINZA ギャラリーにて、ミュージシャンのCornelius(小山田圭吾)と13人の作家による展覧会『Glow Within -Corneliusと13人の作家の声-』がスタートします。本展は、障害をお持ちの作家たちが日々のルーティンから生まれる「音」をテーマにした作品の展示と、その音を基に制作された楽曲の発表を行います。
プロジェクトの背景
この取り組みは、株式会社ヘラルボニーが2022年に立ち上げた音楽レーベル「ROUTINE RECORDS」の第2弾にあたります。ROUTINE RECORDSは、知的障害のある人々の“ルーティン(常同行動)”に伴う音にスポットライトを当て、音楽とアートの境界を越えた新しい表現を創出することを目指しています。
本展では、知的障害のある作家たちの日常から生まれた音や声を、注目の音楽家であるCorneliusが再構築。音楽を通じて、これまで触れたことのない人々との橋渡しを試みます。
展覧会の見どころ
『Glow Within』では、楽曲「Glow Within」を会場内で実際に体験できる空間が設けられる予定です。来場者は、作品を鑑賞しながら、その背後にある作家たちの脈動や息遣いを感じ取ることができます。この展覧会を通じて、日常生活の中に息づく創造の根源に近づく機会が提供されるのです。
音楽とアートの境界を越える
本展覧会には、作家たちの繰り返される行動や発語が音楽として表現される過程が含まれています。これらの音は、彼らにとって不可欠なリズムを形成し、同じ音を楽器や電子音に変換することで新たな「声」として現れます。Corneliusとの共同制作を通じて、彼らの音楽的表現は新たな次元にまで昇華されます。
共創の背景には、松田崇弥氏の小山田氏への一通の手紙があります。その手紙には、過去の痛みや偏見を乗り越え、障害のある人々との対話の重要性が述べられ、今展覧会の道筋が細やかに描かれました。この取り組みは、単なるアートイベントではなく、社会に向けた真摯なメッセージでもあります。
展示詳細
在りし日の音を、音楽として昇華させる展覧会「Glow Within」は、2025年7月24日から8月11日まで東京都銀座にて開催されます。また、搬入した作品は、次いで岩手県のHERALBONY ISAI PARKでも展示される予定です。詳細は、特設サイトで確認できます。入場は無料で、誰でも気軽に参加できる内容となっています。
まとめ
『Glow Within』は、音楽とアートが交わる新たな試みを示す素晴らしい機会です。障害のある作家たちの独自の表現を、ぜひ感じてみてください。音楽がもたらす感動とアートが交錯する空間で、あなたも彼らの「声」に耳を傾けてみませんか。