NPO法人earth treeの持続可能な活動と助成の意義
NPO法人earth treeは、2025年1月24日に開催された「Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs」の贈呈式において、2年目の継続助成を受けることとなりました。この助成プログラムは、持続可能な社会の実現に向けて多大な取り組みを行うNPOやNGOの組織基盤強化を支援するものです。
NPO法人earth treeの背景と活動
埼玉県春日部市に拠点を置くこの法人は、2009年からカンボジアとの関係を深め、そこにおける教育支援や職業創出に努めてきました。理事長の加藤 大地は、2018年から家族でカンボジアに移住し、地域の発展に寄与する活動を続けてきました。その中で、子どもたちの学びだけでなく、大人が働ける環境の重要性にも気づくようになりました。
「大人が働く姿を見せることで、子どもたちに未来の夢を与えることができるはず」との思いから、彼らは急速な発展が求められる「earth treeビレッジ」の構想を進めています。これは、すべての世代が共に支え合い、学び、遊ぶことができる、持続可能な場所です。
earth treeビレッジの未来像
2021年にカンボジアのシェムリアップで建設が始まった「earth treeビレッジ」は、その規模を拡大していく予定です。2023年5月にはフリースクールが稼働を開始し、2024年8月にはレストランもオープンします。このビレッジは、学びの場、働く場、遊びの場を一体化し、地域の人々が自立し続けるための基盤として機能することが期待されています。
しかし、この大規模プロジェクトを長期的に運営するには、組織の基盤強化が不可欠です。昨年度の助成金を使って、彼らは組織診断を行い、今後の一歩を踏み出すための基体を整えています。
今年度の目標と取り組み
2025年度の助成を受けて、earth treeは「関係性のデザイン」と「コミュニケーションマネジメント」の強化をテーマに設定しました。これにより、以下の具体的施策が提案されています。
- - 組織のミッションやビジョンの再整理
- - 短編映画の制作を通じたメッセージの発信強化
- - 日本での講演会など、豊かな関係を構築する取り組み
- - 支援者の満足度を高めるためのマンスリーサポーターチームの運営
これらの施策により、NPO法人earth treeは活動の影響力を拡大し、持続可能なコミュニティづくりを加速させることを目指しています。
将来的な展望
助成を通じて、NPO法人earth treeは以下のような高い目標を掲げています。これにより、地域社会や支援者との信頼関係を築きながら、持続的な活動を続けていくことが可能になります。
- - 持続可能な活動モデルを国内外に展開
- - コミュニティの主体性を引き出す運営体制の確立
- - 支援者との長期的な関係構築
彼らが掲げる「1人の1,000歩よりも、1,000人の1歩」を忘れず、多くの人が協力し合って、earth treeビレッジがカンボジアの未来を切り拓く拠点として成長していくことを願っています。
NPO法人earth treeのビジョン
私たちは、日本とカンボジアの教育や地域活性化を推進し、世代を超えて笑顔が循環する未来を築くことを強く掲げています。この理念のもと、持続可能なコミュニティの創造に尽力していきます。
今後ともご支援をよろしくお願いいたします!