BioPhenoMAが新たな受託研究サービスを提供
東京都新宿区に本社を置く株式会社BioPhenoMAが、実検体を用いたタンパク質動態解析の受託研究サービスを本格的にスタートしました。この新サービスは、独自の極微量タンパク質定量技術「TN-cyclon™」を基盤とし、血液や尿、唾液、喀痰など多様な生体試料を対象に、より高精度な解析を可能にします。
研究のボトルネックを克服する
がんや神経変性疾患、感染症、代謝疾患の研究においては、実際の病態を初期段階で評価することが重要です。しかし、従来の技術にはいくつかの限界があり、エクソソームの膜側と内腔側の区別が難しいことや、微少なタンパク質を捉えられないことが、研究の進展を妨げていました。
BioPhenoMAは、国内外の研究成果を基に、実際の検体を“測れる状態”に転換するための統合ワークフローを確立。これにより、研究者たちは時間をかけることなく、必要な解析を行うことができるようになります。
サービスの内容
検体前処理から動態解析まで
この受託研究サービスは、単なる測定代行ではなく、以下のような一連の流れで機能します:
- - 検体前処理:検体の種類に応じた最適なプロトコルを提供。
- - エクソソーム抽出:生体試料から目的のエクソソームを適切に抽出。
- - 分画(局在情報保持):分画により、膜画分と内腔画分を分離し、ターゲットタンパク質の局在情報を保持。
- - 極微量定量(TN-cyclon™):一般施設の設備で0.1 pg/mLの超高感度測定が可能。
- - 動態解析:刺激や処理条件に伴う時間的変化を定量評価。
- - 局在差・メカニズム解釈:膜側と内腔側の違いや病態の進行メカニズムを解読。
このようなアプローチにより、研究の質を大きく向上させられる点が特徴です。
どのような研究に向いているか
BioPhenoMAの受託研究サービスは、以下の研究課題に特に効果的です。
- - 薬剤刺激に伴うタンパク質の動態解析
- - 疾患関連タンパク質の膜側と内腔側の局在差を極微量レベルで解析
- - 非侵襲検体を利用した早期指標の探索
- - 質量分析で得られた候補マーカーの実検体での妥当性確認
これにより、実際の生体検体から得られる分子の動態データをもとに、さらなる研究へと進むことが可能になります。
柔軟な対応と研究用キットとの連携
新規マーカーの探索や、既存マーカーのさらなる解析にも柔軟に対応。また、BioPhenoMAが提供する「TN-cyclon™ ELISA 開発キット」を利用した研究者は、そのまま受託研究に進むことができます。このように、BioPhenoMAは研究者がスムーズに次のステップへ進むための体制を整えています。
未来の展望
BioPhenoMAは、今後も実検体解析に必要な技術の発展を続け、新たな研究基盤の開発に注力していく予定です。2026年4月には、米国プエルトリコで開催される国際細胞外小胞学会において、早稲田大学との共同研究を発表する予定です。これにより、国際的な認知度を高め、さらなる研究者とのコラボレーションを進めていきます。
会社概要
株式会社BioPhenoMAは、早稲田大学の教授が開発した極微量タンパク質検出技術「TN-cyclon™」を使用したスタートアップ企業です。この技術を用いた解析は、医療や生物科学の分野において革新をもたらす可能性を秘めています。私たちの使命は、多くの研究者が利用できるプラットフォームを提供し、生物医学分野の進展に貢献することです。