株式会社ニューロマジック、福岡証券取引所に上場を果たす
2024年12月16日、東京都中央区に本社を置く株式会社ニューロマジックが、福岡証券取引所のFukuoka PRO Marketへ上場しました。これにより、同社は東京証券取引所に続き、2つ目の証券取引所への上場を実現しました。同日は、創業30周年を迎える節目でもあり、記念すべき日となりました。
設立からの軌跡と30周年の意義
株式会社ニューロマジックは1994年に設立されて以来、エクスペリエンスデザイン事業を中心に展開してきました。この事業では、サービスデザインやプロダクトデザイン、コミュニケーションデザインを通じて顧客が望む体験を提供し、一貫して「より良い体験を創造する」ことを使命としています。
同社が30年の歴史を誇りに思えるのは、常に進化し続ける社会に適応し、新しい価値を提供し続けたからです。上場は新たな挑戦の始まりとも言え、これからの成長に向けた第一歩となります。
Fukuoka PRO Marketへの上場の背景
今回の上場により、株式会社ニューロマジックは、国内外を問わず価値観を共有する人々とパートナーシップを結び、共存共栄を目指す新たな「都市」のような組織へと進化を遂げることを目指しています。
具体的には、資本提携や業務提携、人材交流により互いの企業価値を向上させ、新たなビジネスチャンスを切り拓く考えです。これにより、お客様に対してより価値のあるサービスを提供し、またパートナー企業様との関係を強化することで、変化に柔軟に対応できる体制を構築していきます。
新たな成長戦略の展望
創業以来の強みであるコミュニケーションデザインを基盤に、近年ではサービスデザイン、エクスペリエンスデザインへとビジネスをシフトしてきました。さらに、サステナビリティを重視したソリューションの提供にも力を入れており、それにより社会の変化に対応していく考えです。
特に、子会社のニューロマジックアムステルダムが持つ知見を活かし、欧州や世界の先進的な基準を取り入れた日本市場に適したサステナビリティソリューションを提供する計画もあるそうです。
代表取締役社長の思い
同社の代表取締役社長CEO、黒井基晴氏は、「すべての体験にサステナビリティが含まれる時代において、『エクスペリエンスエージェンシー』としての道を切り拓いていく時期に来ている」と語ります。価値観を共感するステークホルダーと共に新たな可能性を開いて、広く社会へ貢献したいという意向を示しています。
また、福岡は同社にとって特別な場所であり、1997年のアジア開発銀行総会に関与した経歴を持つことから、地域との強い絆を感じていると述べています。これからも福岡、九州、アジアとの結びつきを深め、新しいビジョンを共に描いていきたいと考えています。
この上場によって、株式会社ニューロマジックは今後さらに多くの企業や人々とのつながりを深め、持続可能な成長を目指していくことでしょう。