ポーラの神紅エキス
2025-09-08 12:49:14

ポーラが発表する神紅副梢エキスの皮脂酸化抑制効果

第54回欧州研究皮膚科学会での研究発表



株式会社ポーラは、2025年9月にベルギーで開催予定の第54回欧州研究皮膚科学会において、最近の研究成果を発表します。この研究では、島根県で開発された新しいブドウの品種「神紅」から抽出した副梢エキスが、紫外線による皮脂の酸化を抑制する効果を持つことが示されました。

神紅とその副梢エキス


神紅はベニバラードとシャインマスカットを交配して作られた大粒で赤色のブドウ品種です。このブドウの生産過程で発生する副梢は、大量に廃棄されてしまう部分です。しかし、今回の研究により、ジャンクな部分に思える副梢が、実は有用な成分を含んでいることが明らかになったのです。ポーラの研究者たちは50%エタノールの水溶液でこの副梢を抽出し、エキス化しました。

研究の背景


紫外線は皮脂の過酸化を促進し、それが肌のバリア機能を低下させる要因となります。過酸化脂質は、肌トラブルの引き金になる可能性が高く、炎症やくすみ、毛穴の開きの原因とされています。皮脂酸化を抑制することが、肌の健康を保つ上で重要だと認識されています。

エキスによる効果の実証


研究の中で、皮脂に多く含まれる脂肪酸の一つ、オレイン酸に副梢エキスを添加し、紫外線を照射しました。その結果、オレイン酸の過酸化物価の増加が抑制されることが確認されました。紫外線によって過酸化物価が増加することが示された一方で、副梢エキスの添加によってそれがピンク色で示されたといいます。このようにエキスが紫外線による酸化の進行を抑えるという機能が科学的に証明されたのです。

国際的評価


今回の研究成果は、欧州研究皮膚科学会で発表されることにより、国際舞台での認識を深めることとなります。この学会は皮膚科学の分野では非常に権威あるものであり、世界中のトップクラスの研究が集まり評価されます。ポーラがこの会に研究成果を持ち寄ることは、同社の科学的な地位をさらに強化することになるでしょう。

今後の展望


本研究は、神紅の副梢エキスがもたらす可能性を広げる一歩であり、今後も皮膚の健康に寄与するような新製品や成分の開発が期待されます。この研究が進むことで、廃棄されていた部分が持つ価値が見出され、持続可能な資源としての利用が進むと考えられます。ポーラは今後もこのような研究を続けていくことで、美容科学の発展に貢献していく意向を示しています。以上の内容が、今後のスキンケアや美容の分野への影響を与えることを期待しています。


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