コロナ禍がもたらしたオンラインツールの変化
コロナ禍により、私たちの働き方が大きく変わりました。テレワークの推奨や対面での会議の制約により、企業はオンライン・VRツールの導入を急務として進めざるを得なくなっています。最新の調査によれば、コロナ禍以前に比べ、これらのツールの利用頻度が顕著に向上していることがわかっています。
オンラインツール利用状況の前後比較
セキュアロジック株式会社が実施した調査によると、コロナ禍前にオンラインツール(例:Zoom、Teams、VRなど)を全く利用していなかったという回答は46%を超えています。このデータからも、多くの人々がオンラインでのコミュニケーションに対してあまり経験がなかったことが明らかです。
また、当時のオンラインツールに対する印象も興味深い結果となりました。相対的に対面でのコミュニケーションを好む傾向が強く、『特に印象や考えを持っていなかった』という声も多く聞かれ、オンラインの重要性が今後の課題として認識されることになりました。
現在の利用頻度と印象の変化
調査の結果、コロナ禍を経てオンラインツールの利用頻度が増えたと回答した方は約54%に達しています。具体的には、『ほぼ毎日利用するようになった』と答えた人が22.7%、『週に数回利用するようになった』が31.8%という結果でした。このことは、多くの企業がオンラインツールの有効性を認識し、業務に積極的に取り入れていることを示しています。
印象面でも変化が見られ、『思ったよりも簡単に利用できることがわかり、抵抗感が減った』と回答した方が28.3%、『便利さを実感し、今後も積極的に活用したいと感じるようになった』が28.1%という結果に。
オンライン・VR活用の進捗と課題
具体的にどの業務でオンライン・VRの活用が進んだかについては、社内コミュニケーションが58.8%、社外パートナーとの会議・商談が46.1%という結果が出ています。しかし一方で、『社内コミュニケーションにおいてまだ不十分だ』と感じる方が22.8%、『社内向け技術・サービス共有』も22.3%との回答が目立ちました。このことから、オンライン・VRの完全な活用にはまだ道のりがあることが伺えます。
調査において、今後どのような業務でのオンライン・VRの活用が進むことを望むか、との質問には、社内向け技術・サービス共有が27.9%、社外パートナーとの会議・商談が23.2%、工場見学・施設案内のVR化に至っては18.9%という期待の声が寄せられています。
VR活用への期待と要望
VRやオンラインツールの活用にあたっては、情報のわかりやすさや視覚的な説明力が特に重視されており、実際に動作するデモやライブデモがあれば更に利用したいという意見も多く見受けられました。これにより、単なる視覚的シミュレーションを超えた、実体験に近い形での利用が求められています。
セキュアロジックは、こうしたニーズに応える形で『エアメッセ』プラットフォームを提供しており、オンライン展示会の運営などをトータルでサポートしています。自社製品やサービスをVRで再現することで、より効果的なコミュニケーションが可能になるため多くの企業に注目されています。
結論
この調査から、コロナ禍以降、オンラインツールの利用頻度は確実に増加し、印象も改善されていることが確認されました。しかし、社内外におけるオンライン・VRの活用にはまだ課題が残されています。今後、こうした課題を克服するために進化し続ける技術が求められているとともに、企業それぞれが必要とする機能を考慮したサービスの提供が期待されています。
オンライン・VRの活用によって、移動の負担を軽減し、どこからでもアクセスできる環境が整うことで、今後のビジネスシーンが一層変化していくことでしょう。