進鳳堂の研究成果
2025-06-18 14:48:00

英語学習と脳波研究の新たな扉を開く進鳳堂の最新成果

進鳳堂と大阪大学が開発した英語学習時の脳波測定法



2025年5月13日、株式会社進鳳堂は大阪大学産業科学研究所、大学院人間科学研究科、Interuniversity Microelectronics Centre(imec)と協力し、革新的な英語能力評価法に関する研究成果を発表しました。研究成果は、Springer Nature社が発行する国際オンラインジャーナル『Discover Education』に掲載されました。この研究のタイトルは「Identifying english proficiency by frontal theta activity during english learning」で、言語教育における科学的アプローチを推進しています。

研究の背景と目的



英語は、ビジネスや学術の領域でますます重要な役割を果たしています。熟練した英語スキルを持つことは、グローバル社会において競争力を高めるための必須条件といえます。その中で、学習者の習熟度を効率的かつ正確に測定することは、教育現場で常に求められてきました。従来の評価方法は、テスト準備や実施に人手を要し、時間もかかることが課題でした。今回の研究では、非侵襲的なEEG(脳波計測)技術を用いて、英語学習中の脳の状態をリアルタイムで把握し、学習者の習熟度を迅速に評価する新しい手法を提案しています。

研究成果の概要



本論文では、英語学習中の被験者の前頭部シータ帯域活動と英語習熟度の関係性について詳しく分析されました。特に、英語初級者(TOEIC730点未満)と上級者(TOEIC730点以上)の脳波活動を比較することで、学習者の集中度がどのように異なるかを探りました。興味深いことに、研究の結果、英語上級者が学習中に示す前頭部シータ帯域活動が初級者に比べて高いことがわかりました。これは、習熟度によって学習の集中度が変化することを示唆しています。

この成果は、従来のテスト手法に依存せず、脳波測定によって客観的に英語習熟度を測る新たな可能性を示しました。この研究により教育方法の革新が期待され、英語教育だけでなくさまざまな分野での応用が考えられます。

今後の展望



進鳳堂は今後、大阪大学と連携し、脳波測定技術を活用した学習最適化の研究を進めていきます。さらに、医療や企業研修、文化教育など多岐にわたる分野への応用を視野に入れ、ダイナミックな学習体験の創出を目指します。これは、日本発の“脳科学EdTech”モデルを世界に発信する様々な取り組みと共に進められます。

掲載論文情報



  • - タイトル: Identifying english proficiency by frontal theta activity during english learning
  • - 掲載誌: Discover Education(Springer Nature)
  • - 著者名: Taweesak Emsawas, Tsukasa Kimura, Shintaro Ogura, Hironori Morita, Ergashov Abdullajon, Bernard Grundlehner, Mototsugu Ogura & Masayuki Numao
  • - 公開日: 2025年5月13日
  • - DOI: https://doi.org/10.1007/s44217-025-00517-3

共同研究体制



  • - 株式会社進鳳堂(Shinhodo Inc.)
  • - 大阪大学産業科学研究所
  • - 大阪大学大学院人間科学研究科
  • - Interuniversity Microelectronics Centre(imec)

本研究は、科学技術振興機構(JST)の「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」の支援を受けて実施されました。

会社概要



  • - 会社名: 株式会社進鳳堂
  • - 所在地: 東京都港区高輪2-14-14-208
  • - 代表者: 小倉進太郎
  • - 事業内容: 教育、語学教育、Edtech、脳科学、日本文化普及支援、インバウンド

お問い合わせ先



  • - 進鳳堂: 03-3445-6046, info@moteru-world.com
  • - 大阪大学 産業科学研究所 広報室: 06-6879-8524, press@sanken.osaka-u.ac.jp


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