Tokyo Artisan Intelligence、ガバナンス強化へ新体制を発表
Tokyo Artisan Intelligence株式会社(略称TAI)は、2025年3月27日に開催される株主総会において、取締役会設置会社に移行することを決定した。この動きは、同社のガバナンス体制を強化するための重要なステップであり、新たに社外取締役として高橋正憲氏、監査役に谷博史氏を迎えることが発表された。
新たな取締役会の設置
TAIは、エッジAI技術と半導体技術を駆使した製品開発を行っている企業であり、今回の取締役会設置は持続可能な事業運営を確保するための取り組みとして位置付けられている。CEOの中原啓貴とCOOの岡安一将は、新しい取締役会の設立により、企業の透明性と効率性を向上させ、ステークホルダーからの信頼を高めることを目指している。
新たに加わる社外取締役の高橋氏は、知財訴訟や技術法務に精通しており、特にスタートアップ支援においては知財・法務を通じて事業価値の最大化を目指してきた。高橋氏は、TAIのミッション「AIが創造する未来社会への扉を開く」に共鳴し、技術革新の推進とリスク管理に寄与する意向を示している。
また、谷氏は公認会計士・税理士としての専門知識を生かし、財務数値の正確性と内部統制の強化に努める。TAIの管理体制を一層強化することで、成長戦略の実現に向けた基盤を整えることが期待されている。
TAIのビジョン
Tokyo Artisan Intelligenceは、2020年に活動をスタートし、AI技術の社会実装を推進するために新しいコンピュテーション技術の開発に取り組んできた。特に、エッジAI技術では、クラウドではなく端末側でデータを処理することで、リアルタイムかつ低消費電力での運用を実現している。
同社は、製造業や医療分野、ヘルスケアなど多岐にわたる業界に向けて、顧客のニーズに応じたカスタマイズされたエッジAIソリューションを提供している。これにより、社会が直面する人手不足という課題にも貢献することを目指している。
企業の発展に向けて
中原開啓CEOは、「AI×ものづくり×半導体で便利な世の中に」というビジョンを実現するため、今回の取締役会設置が企業の持続的な成長と発展の基盤を築くと強調している。
TAIは今後も、エッジAI技術を駆使しながら、顧客の期待に応える製品開発を継続し、企業価値の向上を図っていく方針だ。今回のガバナンス強化により、TAIはさらなる飛躍を遂げることが期待される。
会社概要
- - 社名: Tokyo Artisan Intelligence株式会社
- - 本社所在: 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目3−12
- - 設立年: 2020年3月
- - 事業内容: エッジAIプロダクトの開発・販売、AIに関する研究開発、エキスパート・エンジニアの育成
- - HP: TAI公式サイト