住友のエポキシ樹脂
2026-04-01 15:12:48

住友ベークライトが新たに開発した高耐トラッキング性エポキシ樹脂粉体塗料のついて

住友ベークライトが開発した高耐トラッキング性エポキシ樹脂粉体塗料



近年、電気自動車(EV)や電動車両、さらには産業機械や再生可能エネルギーの分野で、高電圧化が進んでいます。それに伴い、絶縁材料に対する要求も高まっており、住友ベークライト株式会社は新たに900Vの比較トラッキング指数(CTI)を持つエポキシ樹脂粉体塗料を開発しました。これは、特に高電圧がかかる導体の絶縁被覆に最適な無溶剤型製品です。

高耐トラッキング性の重要性


耐トラッキング性とは、放電が発生し、絶縁物の表面に導電路が形成される「トラッキング現象」に対する抵抗力を指します。この現象は配線間でショートを引き起こし、最悪な場合には機器の損傷や故障につながるため、高耐トラッキング性の材料が求められています。住友ベークライトは、このニーズに応えるべく、高性能のエポキシ樹脂粉体塗料を市場に投入しました。

開発の背景


現在、特に欧米市場ではEVの電気システムが800V化しており、これは航続距離の延長と充電時間の短縮を目指しています。また、eVTOL(電動垂直離着陸機)やさまざまな移動体でも高電圧化が進むと予測されています。このような市場のニーズに応えるため、エポキシ樹脂粉体塗料が開発されました。

高耐トラッキング性エポキシ樹脂粉体塗料の特長


本製品は熱硬化型のエポキシ樹脂をベースにしており、導体との間でしっかりとした接着力を発揮します。この特性が、絶縁性能を高める要因となっています。また、この製品は通常のエポキシ樹脂粉体塗料に比べ、CTIが900Vと高耐トラッキング性を有しています。

粉体塗料は通常、絶縁破壊電圧が30~40kV/mmという高いレベルにあることが多いですが、本製品はその中でも特別な特性を持ち、実際の性能検査でも高評価を得ています。

開発・生産のメリット


本製品は、900Vでの使用においても絶縁性能がほとんど低下しないため、電気システムや部品の小型化・高効率化が期待されます。また、金型を使用せずに多数の形状の導体表面に薄く絶縁を施すことも可能です。

今後の展開


住友ベークライトはまずEV向けのバッテリーバスバー等を対象にこの製品を展開しますが、他の用途にも適用できるよう研究開発を進めていく予定です。具体的には、ドローンや風力発電機などのモーター部分に使用されるバスバー・バスリングなどの製品開発にも注力していく考えです。

お問い合わせ


本製品に関する情報やサンプルの提供については、住友ベークライト株式会社のマテリアルズソリューション営業本部までご連絡ください。電話番号は03-5462-4757です。詳細に関しましては、お問い合わせフォームからも受け付けています。

この新しいエポキシ樹脂粉体塗料がもたらす革新によって、さまざまな産業での電気製品の進化が加速することを期待しています。


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