JTB BÓKUNとPaynが業界を変える
2023年6月18日、JTBが運営する体験アクティビティ予約管理システム「JTB BÓKUN」と、Paynが提供するキャンセル請求および回収業務自動化ツール「Payn」が連携を開始しました。このシステム連携は、観光業界におけるキャンセルに関連する課題に対処するための重要な一歩です。
連携の背景とその意義
観光業界では、特に体験アクティビティを提供する事業者にとって、「無断キャンセル」(イコールノーショー)は大きな問題です。このノーショーにより、事業者は多くの機会を失い、さらにキャンセル料金の請求および回収業務に時間や労力がかかり、これが大きな負担となっています。JTBは、これらの課題を解決するために、Paynとの連携を決定しました。
連携による具体的な効果
この連携によって、JTB BÓKUNの予約データはAPIを介して自動的にPaynに取り込まれます。これにより、キャンセル料請求に際して必要な情報を手動で入力する必要がなくなります。請求書の作成、メッセージ送信、請求リマインド、回収などの一連の業務が自動化され、事業者の負担を大幅に軽減します。利用は、JTB BÓKUNとPaynのアカウント開設後に申請することで可能になります。
これまでの取り組み
これまでにもJTBとPaynは、観光業界のキャンセル問題解決に向けた取り組みを行ってきました。例えば、JTBの「JTBデータコネクトHUB」とPaynの連携により、よりスムーズなキャンセル料の請求体験が実現されています。また、JTBビジネスイノベーターズ(JBI)によって、決済サービスを含む多様な決済ソリューションが提案されてきました。これにより、観光事業者は多様な業務を一元管理できるようになります。
Paynの特許技術
今回の連携で活用されるのは、Paynが2023年10月に取得した特許技術です。この技術により、多様な媒体から予約データを取得し、シームレスにキャンセル料金の請求が行えます。宿泊業や飲食業など、さまざまな業界で利用されている顧客管理、予約管理のシステムとの連携を通じて、キャンセルに起因する請求業務の負担を軽減していくことでしょう。
JTB BÓKUNとPaynについて
「JTB BÓKUN」は、観光関連事業者向けのオンライン予約管理システムです。体験型商品やツアーの24時間販売を可能にし、事業者にとっての利便性を向上させています。その導入企業は1,400社以上に達しています。
一方、「Payn」は、飲食店や宿泊施設、観光事業者向けにキャンセル料の請求業務を自動化するツールを提供しています。無断キャンセルによる業務負担軽減を目指すことで、業界の様々な課題を解決し続ける起業として注目されています。
まとめ
JTB BÓKUNとPaynの連携により、観光業界のキャンセル課題に対する新しいソリューションが生まれました。この自動化システムは、業界の未来を変える大きな一歩となるでしょう。今後、両社がどのような進展を遂げるか、ますます期待が高まります。